＜日・楽22＞力投する先発の藤井（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　楽天3ー1日本ハム（2024年9月25日　エスコンF） 　楽天は先発の藤井聖投手（27）が6回1失点の好投で今季11勝目をマーク。打線も初回に安田の2号3ランのリードを守り切って2連勝。この勝利で3位・ロッテに1ゲーム差に接近し、残り10試合で逆転クライマックスシリーズ（CS）を狙う。 　試合後、藤井は「自分らしく低めに集めることができて、なんとか粘りきれたのが良かったのと、（太田）光がうまくリードしてくれたのでその通りにしっかり投げきれた」と快投を振り返った。 　自身3連勝を狙って先発マウンドに上がると、初回は3者凡退の最高の立ち上がりを見せた。この日は直球とシュートを効果的に使用。日本ハム打線に的を絞らせなかった。 　「真っすぐは凄い想像以上に良かったんですけど、シュートはこの1週間、自分の中で特に練習してきた球種だったので、練習の成果だと思います」。 　2回には松本剛の打球が足に当たる場面もあったが、「自分の中ではグローブで捕ったつもりだったんですけど、足に当たってて。まあでもアウトにできたっすね。全然大丈夫です」と大事には至らず。 　味方の援護もあり3―0で迎えた3回1死走者なしで郡司に一発を浴びたものの、失ったのはこの1点だけ。6回94球を投げ4安打1失点。11勝目を挙げた。 　CSに向けて負けられない中での自身3連勝。同僚の早川にも勝ち星で並んだ。「そういう緊迫したプレッシャーがある中ですけど、負けずに成果として出せてるのは凄いいいこと。でも打線が点を取ってくれてるからこその投げやすさがあるので」と打線にも感謝。 　快投を続ける左腕が、逆転CS進出へ導く。