何の問題のない「面白くない夫」より、好きな人ができてしまった…こんな身勝手な理由で離婚できますか【夫婦問題研究家・岡野あつこさんがアドバイス】
【岡野さんの回答】まずは子どものことを考えて
はじめにお伝えしておきますが、離婚はしないに越したことはありません。ただ、「もし離婚をするならば、どうするか?」という点で、今回はアドバイスをしたいと思います。 今回のケースのように、浮気をした側の人は有責配偶者として慰謝料を支払わなくてはならない決まりがあります。そもそも、自分から離婚を切り出すこともできない立場です。 そして、まずは子どものことを考えてほしいと思います。離婚や再婚は大人の問題であって、子どもには非のない話だからです。離婚をして、どちらかが引き取ることになっても、子どもの親の存在を片方喪失させることになるという事実は忘れてはいけません。 そのうえで、離婚について考えましょう。 多くの犠牲を払いながら離婚をして、妻や母としての自分を捨て、「女として生きていく」ことを選んだなら、子どもを夫のもとに置いて出ていくという方法もあるかもしれません。子どもを引き取らないことについて、家族や友人、世間から非難を浴びることもありますが、女として生きていく覚悟を持つということはそういうことなのです。 注意したいのは、子どもへの離婚の告げ方です。必ずしも、子どもに事実を受け止めさせることがベストではないこともあるからです。我が子が受けるダメージがもっとも小さくなるようなアプローチを夫婦ふたりで考えることが最優先です。 「嘘をつくのは避けたい」と考えるかもしれませんが、大切なのは子どもを思いやる気持ちです。自分の一時の感情にまかせて傷つけるのは夫だけでなく子どももいることを心に刻んだうえで、離婚を考えていきましょう。 ◆岡野あつこ(おかの・あつこ) 離婚カウンセラー・夫婦問題研究家/課題解決型マッチングメディア「リコ活」アドバイザー 「離婚しないに越したことはない! 」をモットーに、3万8000件以上の結婚、離婚、再婚相談を受け、数多くの夫婦問題を解決に導く。カウンセラー育成にも力を注ぎ、「マリッジカウンセラー、夫婦問題カウンセラー養成講座」を開講している。 (まいどなニュース/リコ活)
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