金融政策で住宅ローンはどうなる? 金利のキホンを再履修
《Advice》金利は景気や物価、“お金の需要”などに合わせて変化。市場を調整する役割も
「景気がいいと物価が上がり、経済活動も拡大傾向に。するとお金を借りる機会が増えてお金の需要が高くなり、金利は上昇。また、金利が低い=利子が安くお金が借りやすい&返済もしやすい状態、ということになるため、景気が悪いときの経済活動を促す政策として利下げを行うなど、市場を調整する側面も」
【キホンのキ】金利の基本の考え方 企業⇄銀行であれ個人⇄銀行であれ、お金を貸す側は“元本+利息をつけて返してもらいたい”というのが基本の考え方。元本に対する利息額の割合を金利と呼び、たとえば元本1万円の利子が1000円の場合、金利は1000÷10000×100=10(%)となる
【金利が年10%で、1年後に返済する場合】
Q.マイナス金利ってなんですか? A.0%よりも低い利子。不況下での経済活性化には有利に動くことも 「金利が0%を切った状態のことです。ただし適用されるのは日本銀行が民間の金融機関から預かる当座預金の一部に対して。企業がお金を借りやすい状況をつくることで経済の活性化を狙う、デフレ脱却政策のひとつでした」 イラスト/サレンダー橋本 取材・原文/石井絵里 ※本文に記載されている金額、数字、データ等は2024年9月末時点のものです ※BAILA2024年12月号掲載