なぜか「減税」を嫌がる財務省 「歳出権の拡大」で各省に恩売り…天下りへ 官僚主導の財政支出、民間に任せた方がうまくいく
しかし、役人がコンテンツ業界をリードできるはずなく、こうした省庁は間違いなく失敗する。新しい省庁ができれば、その関連団体もできて、天下りの巣窟になりやすいが、そこで新産業が生まれるはずはない。これまで官僚主導でうまくいった試しはほとんどないからだ。
筆者は、役人が財政支出するくらいなら、減税して民間に任せた方がはるかにマシだと思っている。財政の理論では、財政支出と減税は同じであっても、経済効果では政府が主体になるか民間が主体になるかで異なっており、減税の方が経済効果が大きいと思っている。
国民民主党はガソリン税の減税も主張している。補助金支出でガソリン価格を抑えるより、減税で抑える方がまともな経済政策だといえる。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)