タクシー運転手銃撃 容疑者を強盗殺人未遂罪などで起訴 埼玉・川口
埼玉県川口市でタクシー運転手の男性が銃撃され負傷した事件で、さいたま地検は21日、無職瀬川好一(よしいち)容疑者(68)=同市=を強盗殺人未遂と銃刀法違反(発射)の罪で起訴し、発表した。地検は認否を明らかにしていない。 【写真】埼玉県警本部 起訴状などによると、瀬川容疑者は、5月29日午後11時40分ごろ、川口市幸町3丁目の路上に停車中のタクシー内で、72歳の運転手の男性に自動式拳銃を突き出して「金出せ」などと脅迫。拳銃で弾丸1発を発射して男性に命中させ、現金を奪おうとしたとされる。男性がその場から逃げたため現金は奪えなかったという。男性は左腹部などに大けがをした。 捜査関係者によると、県警は瀬川容疑者の自宅を捜索し、実弾1発を押収。また、男性の体内からも1発が見つかり、タクシーの車内からは空の薬莢(やっきょう)が一つ発見されたという。 瀬川容疑者は逮捕時に銃を所持しておらず「捨てた」と説明していたといい、県警は銃を捜すとともに入手ルートを調べている。 県警によると、現場から逃走した瀬川容疑者は福島市へ移動。知人女性宅に滞在していたが、県警が5月31日午前に公開手配すると、JR福島駅から新幹線に乗り、大宮駅(さいたま市)のホームに降りたところで捜査員に身柄を確保された。(浅田朋範)
朝日新聞社