雪印メグミルクスキー部が必勝祈願…新主将の佐藤幸椰「日常では得られないヤル気が入った」
雪印メグミルクスキー部が16日、札幌市の北海道神宮で必勝安全祈願を行った。坂野幸夫監督(48)らに続き、新主将の佐藤幸椰(29)が選手を代表して玉串を奉納。「一つのスイッチというか、日常では得られないようなヤル気が入った」と意気込みを新たにした。 昨季はシーズン途中にジャンプ改造を試みるなど試行錯誤したが「1周回って自分の持ち味を再確認した」と本来のスタイルに回帰。W杯遠征メンバーからは落選したものの、終盤に札幌五輪記念、宮様国際ラージヒル、伊藤杯ナイター大会などタイトルを量産した。 チームは2026年冬季五輪(イタリア)を最大目標に据えつつ、今季はW杯、世界選手権(ノルウェー)での複数代表入りを目指す。主将となった重圧もあるが、「強い選手が引っ張るチームこそ本当に強い」という信念を胸に、「その先頭を走りたい。壁にぶつかったり、練習がつらくて投げ出したいと思った時に、ボクの背中を見て『やるぞ』と思ってくれたら」。身長161センチのリーダーが、名門チームを引っ張る大きな覚悟を示した。(石井 睦) 〇…2人の新加入選手も厳かな儀式に参列して身が引き締まったようだ。下川商高出身の坂野旭飛(18)は「心が清められて頑張ろうという気持ちになった」。今季は世界ジュニアの優勝とW杯メンバー入りが大きな目標だ。慶大出身の小林朔太郎(23)は「自然相手の競技なので運も実力のうち。もう一歩という時に、必勝祈願が背中を押してくれるのでは」と神様の御利益で、まずは欧州サマーグランプリの代表入りを狙う。
報知新聞社