山村学園、川越を下し2回戦突破!代表決定戦では兄弟校の山村国際と激突
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉西部支部予選第2日は5月3日、各組の2回戦14試合が行われた。A~G組の勝者7チームが、6月1日に開幕する県大会の出場権を獲得する。 【フォトギャラリー】山村学園 vs 川越 G組はシード校の山村学園が川越に1-0で競り勝ち、5月5日の代表決定戦で兄弟校の山村国際と対戦することになった。 この日が初戦の山村学園は、左の安達航輝(3年)、右の山口良(2年)の両サイドアタッカーが、抜群の推進力で敵陣へ顔を出した。中央で攻撃のかじを取るFW髙澤柊冴(3年)が、相手守備陣の背後を突く軽快な動きでチャンスをつくった。 前半37分、髙澤がバーをかすめる惜しいシュートを放ったが、前半は大きな得点機会はなく無得点に終わった。 今大会1回戦で富士見に7-0と大勝した川越はMF松永航汰(2年)のパス出しを起点に右MF福室凌雅、左MF橋口奏太郎(ともに3年)が外からの仕掛けを狙った。しかし複数のリズミカルなパスがつながらず、相手の守備陣形を切り崩す展開には1度も持っていけなかった。シュートを1本も打てないで前半を折り返す。 先制したのは山村学園だ。後半13分、髙澤が主将のMF川瀬郁実(3年)の巧みなパスから均衡を破り、この先制ゴールが決勝点となった。 20分には髙澤の右クロスを安達が右足シュート、26分にはCB山本健太(3年)が右ポストをたたく際どい一撃を放ったものの、追加点は奪えなかった。 しかし川越が時折繰り出すカウンターやサイドアタックに対し、砂庭正司郎(3年)と山本のCBコンビが厳しい応対と出足の良さで処理し、危ないシーンは前後半を通じてほとんどなかった。 昨年度の第102回全国高校選手権県予選に出場した川越だが、80分を通じて得点できそうな流れを引き寄せられなかった。 両校は西部支部2WBリーグに所属し、今季はまだ対戦していないが、就任7年目の山村学園・小松義徳監督は「先日のリーグ戦でも川越の相馬(貴彦)監督がうちの試合の審判を務めていました。特長をよく分かっていたと思いますが、相手に合わせることなく自分たちのリズムで戦うことだけ伝えました」と1-0の勝利にホッとした様子だ。 部員は約80人いるが、能力別にチームを編成することはなく全員が同じメニューをこなし、戦術や目的を共有しているそうだ。 小松監督は「うちは守備的なチームで、しっかり(相手の攻めを)はね返しながら攻撃につなぐのが特長。ただ今日はもう少しボールを握り、ゴール前の精度を上げたかったですね」と少しだけ残念がった。