「痛い!」幼少期に1万人に1人の難病を発症した浜口順子 10年間にわたる壮絶な闘病生活「お寿司屋さんで心が折れかけ」
── 中学1年生のときに完治されたそうですね。当時の気持ちを教えてください。 浜口さん:ホッとしました。薬のためか、小学4年生くらいまでおねしょが続いていたので、「おねしょを気にせずに眠れる」ということと、あのつらい高熱と関節の痛みから解放されるということに、大きな安心感を感じました。自分に合う治療法に出合えて、本当によかったと感じています。 ── 今回、闘病中の記憶を振り返っていただきましたが、改めて、今感じていることを教えてください。
浜口さん:約10年間の闘病生活に寄り添い続けてくれた母に感謝の気持ちでいっぱいです。今、私自身が親になって、改めて母の大変さを感じることができています。また、「若年性特発性関節炎」は症例が少ないため、当時の私のように「将来像を描くことが難しい」と感じている人も少なくないはず。清水宏子さんの本に出会ったことで、私が希望を持てたように、今後は私の体験を発信することで、闘病中の方の力になれたらと考えています。
PROFILE 浜口順子さん はまぐち・じゅんこ。タレント。1985年大阪府生まれ。3歳に難病「若年性特発性関節炎」を発症し、約10年間の闘病生活を送る。16歳のときに、ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、芸能界入り。2016年に結婚し、不妊治療を経て、2023年に第一子を出産。2022年に三重県に移住。現在は、ラジオパーソナリティーやニュース情報番組のMCなど、幅広く活躍中。 取材・文/佐藤有香 写真提供/浜口順子
佐藤有香