台湾・民衆党の柯文哲主席 裁判所、勾留と接見禁止を認める
汚職の疑いが持たれている台湾の第3政党・民衆党の柯文哲主席について、台湾の裁判所は勾留と接見禁止を認めると決定しました。 台湾の第3政党・民衆党の柯文哲主席は、台北市長時代に、商業ビルの再開発をめぐり、容積率を不正に引き上げ業者に便宜を図った疑いで捜査を受け、先月31日に逮捕されました。 台北地方裁判所は「犯罪の嫌疑の重大性を立証できない」などとして柯氏の釈放を決定しましたが、検察が抗告し、高等裁判所が地裁に審理を差し戻していました。 5日開かれた審理で地裁は、「本人や関係者の陳述や資料から判断すると、違法性を認識していたとみられ犯罪の嫌疑が重大だ」として勾留と接見禁止を認め、柯氏は即日勾留されました。 今年1月の総統選挙にも立候補した柯氏は若者を中心に支持を集めていましたが、選挙の際の政治献金の虚偽報告なども明らかになっており、台湾の政治情勢にも大きな影響を与えそうです。