過去にはタコ、イカ論争も…阪急阪神HD株主総会が14日に大阪市内で開催へ
阪神タイガースの親会社、阪急阪神ホールディングスの株主総会が14日に大阪市内で開催される。 【写真】岡田監督は「球拾いやろ、それ」 外野でノックを受ける佐藤輝 同時期に開催された昨年は5月に球団タイ記録の月間19勝を挙げるなど、単独首位で株主総会を迎え、冒頭で株主から「阪神タイガースの監督に岡田さんを招へいしていただき、心より御礼申し上げます」と岡田監督の就任を喜ぶ声が飛ぶなど、〝無風〟のまま閉幕。ただ、今年は貧打に苦しむなど、ファンにとってはフラストレーションがたまる試合が続いており、株主から厳しい意見が出る可能性がある。 ■近年の阪急阪神HD株主総会 ★2012年(和田豊監督) 借金2の4位と低迷するなか、けがで2軍の城島や小林宏を「給料が高いだけで不良債権を抱えているようなもの」と批判。若手が育たない状況にも厳しい声が飛んだ。 ★15年(同) 株主から「今年創設80周年なのに全然ダメですね。お客さんも入っていない。来季は岡田さんを監督にしたらどうか?」「中村GMの今の立ち位置をうかがいたい」など辛辣な質問。田中常務は「現時点で監督うんぬんは考えておりません。中村GMにはフロントと現場をつなぐ大切な役割をしていただいております」と答え、呉昇桓やゴメスの補強の成果などを説明した。 ★18年(金本知憲監督) 球団スコアラーが12日に盗撮容疑で現行犯逮捕され、角会長が謝罪。不振で2軍落ちしている年俸3億4000万円のロサリオについて、株主が「自虐本を出したらどないですか? 外国人獲る、ずっーと失敗してますわね。自虐本出したら、本売れます。トップビジネスなりますよ」と皮肉った。 ★19年(矢野燿大監督) 球団のドラフト戦略を疑問視する株主が「他球団のスカウトは腹を抱えて笑っている。ドラフトで笑いをとる必要はありません。回転すしにたとえると、大トロやウニの皿が目の前を流れているのに手を出さないで、タコやイカの皿からとっていくというのが毎年の印象」と回転すしにたとえ、大物を獲得することを要望した。 ★20年(同) 3月に新型コロナウイルスに感染した藤浪について男性株主から「藤浪君は悪くはない。周り(球団)がチヤホヤしすぎているのではないか。彼は寮を(規定の5年よりも1年)早く出たし」と指摘。「ドラフトで若い選手がたくさん入ってきた。きっちりと指導してほしい」と要望した。阪神電鉄の百北常務取締役は「株主、ファンのみなさまには多大なご心配をおかけしましたことを、この場を借りて、おわび申し上げたいと思います」と頭を下げた。