『勝って俺にプレッシャーをかけてくれ』レスリング・清岡幸大郎が男子65キロ級で金メダル アンクルホールドで快勝
◇パリオリンピック2024 レスリング男子65キロ級決勝(大会16日目=日本時間11日 シャンドマルス・アリーナ) 【画像】決勝進出でメダル確定となり、歓声に応えたレスリングの清岡幸大郎選手 レスリング男子65キロ級に出場した清岡幸大郎選手が決勝でイランのラーマン・アムザードハリリ選手を下し金メダルを獲得しました。 五輪初出場で決勝の舞台まで上り詰めた清岡選手。第1ピリオド開始およそ2分、相手に素早いタックルに入られると、そのまま場外に押し出され1ポイントを奪われます。しかし、その後は清岡選手も低いタックルからのバックを取り2ポイント。そのまま相手選手の足を取るとアンクルホールドから3回転し、一気に8ポイントを追加し、10―1とリードを広げて第1ピリオドを終えます。 続く第2ピリオドは膠着状態が続くと、残り2分には背後を取られて2ポイントを返されますが、その後は相手のタックルを粘り強くかわし、10-3とリードを守り切りオリンピック初出場で金メダルを獲得しました。試合直後にはスタンドに駆けつけた関係者の元へかけより感謝を伝えると、清岡選手の目からは涙があふれ出します。 「ここまで支えてくださった自分に関わって声をかけてくださったみなさんに、この金メダルだけでは返しきれないと思いますけど、『ありがとうございました』っていう気持ちと、少しでもこういう結果で恩を返すことができたのかなと思います」とコメント。
さらに女子57キロ級を制した櫻井つぐみ選手とは幼なじみの清岡選手。「『勝って俺にプレッシャーをかけてくれ』とつぐみにも伝えましたし、それがいい方向に力を変えて試合に臨むことができたので、いい関係でここまで来られて金メダルをとることができた」と切磋琢磨してきた2人で勝ち取った金メダルだったことも明かしました。