県高野連会長の早川・安房高校長に育成功労賞 甲子園で表彰式(千葉県)
日本高校野球連盟と朝日新聞社から高校野球の育成と発展に尽くした指導者に贈られる「育成功労賞」の表彰式が15日、兵庫・阪神甲子園球場であり、千葉県高野連会長で安房高校の早川貴英校長(59)=南房総市白浜町白浜=が表彰された。 全都道府県から1人(北海道、東京は2人)ずつ地元の高野連が推薦し、計49人が選出される。 早川さんは、母校でもある安房高の野球部監督として、2007年に夏の千葉大会で4強。その年の秋の県大会では準優勝し、関東大会に初出場した。この成績で08年の選抜大会に21世紀枠で選出され、安房地域で初めての甲子園出場を果たした。この選抜大会では1勝を挙げ、地域に大きな話題をもたらした。 甲子園球場での表彰式は、全受賞者のうち9人が招待され、それぞれが関わりが深い高校のユニホームを着用して臨んだ。早川さんは、安房高のユニホーム姿で16年ぶりに甲子園のグラウンドに立ち、記念の盾を受け取った。 「満員のお客さんがいる中での表彰式。感無量だった。自分自身が『高校野球に育ててもらった』という気持ちを改めて感じた」と早川さん。「16年前に甲子園出場をつかんだ選手たち、甲子園出場までの下地を作ってくれた選手たちの努力や頑張り、アルプスを紫一色に染めてくれた地域の人たちなど、多くの安房高に関わる人がいて表彰につながった。安房高がもらった賞です」と喜びの表情を浮かべた。