安齊勇馬が三冠ヘビー級王座V2!諏訪魔が「馬鹿つえー俺で行く」と愛弟子狩り宣言!
24日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『ダイナマイトシリーズ2024』が開催。安齊勇馬が鈴木秀樹を下して三冠ヘビー級王座の2度目の防衛に成功した。 安齊はジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、華々しい成績を残して鳴り物入りで2022年に全日本プロレスに入団。 端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を背負って活躍。今年3月にはついに三冠ヘビー級王座戴冠。5月にはこれまで全日本を牽引してきたチャンピオン・カーニバル覇者の宮原健斗を破って初防衛に成功し、名実ともに新時代の旗手となった。 今回安齊に挑戦したのは鈴木秀樹。 秀樹はビル・ロビンソンの弟子として確かなレスリング技術を持ち、性格にクセはあるものの高い実力を持つ強者としてプロレス界に君臨。今月22日に行われたジョシュ・バーネット主宰の『Bloodsport』ではワンデートーナメント優勝を果たしており、近々で打ち立てた新たな実績を引っ提げての三冠挑戦となった。
試合はじっくりとしたチェーンレスリングに始まるが、秀樹は試合序盤にさらりと使われるだけのことが多いリストロック1つで安齊の動きを支配する地力を見せつける。 苦戦が続く安齊だったが、手4つからのダブルリスト・アームサルト、ドロップキックで流れを変えて反撃の狼煙。場外戦でも鉄柵を踏み台に飛翔してダイビング・エルボーバッドを叩き込むなど機動力で上を行く。 しかし、秀樹は一瞬の隙を突いてのスリーパーホールド。呼吸が乱れた安齊の腹部へニーリフトやエルボースマッシュを連打する合理的な追い込みをかける。安齊は起死回生を狙って両者ともに得意とするダブルアーム・スープレックスを先に繰り出そうとするが、振り払った秀樹が延髄切りからスリーパーホールド。 秀樹は意識朦朧とする安齊を変形STFで追い込んでからダブルアーム・スープレックスを狙う。これを読んでいた安齊は背面着地してジャーマン・スープレックスからジャンピングニー。安齊は必殺のギムレット(※変形パワーボム)を狙うが、着地した秀樹がビル・ロビンソン直伝ダブルアーム・スープレックス。 秀樹はもう1発を狙うが、安齊がショルダースルーで切り返して後頭部へのジャンピングニーからジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにギムレットを狙うが、腹部へのダメージからか崩れ落ちてしまう。それでも安齊はヘッドバッド連打で突っ張り、3度目のトライでギムレットを成功させて3カウントを奪った。 試合後に安齊が握手を求めると秀樹はしっかりとその手を握り返し、何かを語りかけてから去っていく。 安齊がその背に向けて「秀樹さん、ありがとうございました!」と叫ぶと、入れ替わりに諏訪魔が登場。 諏訪魔が「安齊、おつかれさん。次、馬鹿続きになるけど、俺に挑戦させろ。馬鹿つえー俺で挑んでやる!」と挑戦表明を行うと、安齊は「おれを全日本プロレスにスカウトしてくれた諏訪魔さん。断る理由なんて1つもないですよ。三冠戦、やりましょう」と呼応。宮原時代以前に全日本を象徴していた諏訪魔を倒してこそ真の世代交代を果たしたと言えそうだ。