立民、国民「大躍進」と評価 連合三重会長、衆院選で
連合三重の番条喜芳会長は29日、津市羽所町のアストホールで開いた大会のあいさつで、27日に投開票された衆院選の結果について「立憲民主党と国民民主党が大躍進した」と喜んだ。一方、来賓で出席した一見勝之知事は「国政は混沌(こんとん)としてくる。周辺の全体主義国家が準備していると思う」と懸念した。 番条会長は「衆院選では立憲民主党と国民民主党が大躍進することとなった」と評価。連合三重が県内小選挙区で推薦した4人のうち、比例復活を含めて3人が当選したことも紹介した。 その上で「価格転嫁ができる制度や実質賃金が上がる法整備など、勤労者が幸せを実感できる取り組みを当選者に期待する。支援してきた組織や団体との絆も大切にしてほしい」と述べた。 また、来夏の参院選では「連合が比例代表で推薦する9人の必勝に向けて取り組む」と説明。参院選三重選挙区(改選数1)は「推薦する候補者が決まれば必勝に向けて取り組む」と述べた。 一方、一見知事は衆院選の結果を踏まえて「国政はこれから混沌としてくる。ヨーロッパと同じようになるとの意見もあると思うが、最大の違いは日本の周りに全体主義国家がたくさんあるということ」と語った。 その上で「それらの国は舌なめずりをして準備をしていると思う。政府でインテリジェンスの人たちに乗り切ってもらうことを願う」と述べた。「準備」に関する具体的な説明はなかった。 また、県政については「国政が混沌とする中でも、やっていかなければならないことは山ほどある」と説明。人口減対策や賃上げ、ジェンダーギャップ解消などに取り組む考えを示した。 この日の大会には、構成組織などから約200人が出席。「働くことを軸とする安心社会の実現」に向け、賃上げの継続や組織の拡大などに取り組むと定めた来年度の活動方針を承認した。