“公立の雄”大津が悲願の世代頂点 地元は半導体バブル…「負けないくらいサッカーで盛り上げたい」
◇高円宮杯U―18プレミアリーグファイナル 大津 3―0 横浜FCユース(2024年12月15日 埼玉スタジアム) 西地区代表の大津(熊本)が東地区代表の横浜FCユースを3―0で下し、初優勝を飾った。ユース年代の真の日本一を決める舞台で、高体連では流通経大柏、青森山田に続く3校目の頂点。前半終了間際にMF畑拓海(3年)の強烈なミドルシュートで先制すると、後半はFW山下景司(3年)が2得点を挙げた。勝利を決定づけたエースは「大事な試合で活躍できるように毎試合プレッシャーをかけてやってきた」と胸を張った。 同校がある菊池郡大津町は人口約3万6000人。熊本市と阿蘇山との中間に位置する。今年は隣接する菊陽町に、台湾の半導体大手TSMCの工場が進出。大津町も全国最高の地価上昇率を記録するなど半導体バブルに沸く。来季J1清水に入団内定のMF嶋本悠大(3年)は「外国の方が増えたというイメージ。それに負けないくらいサッカーで盛り上げたい」。総体、選手権を通じて同校初の日本一を地元に届けた。 初優勝を狙う選手権は29日に初戦が控える。山下は「この勢いのまま全国制覇したい」と2冠を宣言した。