【9割の人が知らない】職場の人間関係と童話「桃太郎」の深イイ関係
同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。 その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。 稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。 その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。 その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。 本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。 今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。 ● 【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い 今回紹介するのは、「桃太郎の法則」である。 【貧す人】どう言っても、あの人には伝わるはずがない 【稼ぐ人】こう言えば、あの人はまわりに伝えてくれる あなたのアイデアが大きく開花するには、多様な価値観を持つまわりの人たちが協力してくれるよう、小さく実践しながら、アイデアを調整・改善していくことが大事。 【貧す人】は、思いつきを自分視点で伝える。 そして「どうせわかってもらえない」と文句ばかり言っている。 【稼ぐ人】は、組織では異なる役割を持つ人たちが、異なる視点で業務に集中していることを知っている。 相手目線で伝え、相手の関心に応えられるプロジェクトに育てるのだ。 そのためには、昔話「桃太郎」に出てくるキャラクターに話しかけるように言葉を選ぶといい。一見すると、桃太郎と会社は関係ないように思うだろう。 ● 職場にいる4タイプの特徴 だが、会社で働く同僚を「桃太郎」のキャラクター「桃太郎」「イヌ」「サル」「キジ」の4者に分けてみると、誰にとっても伝わりやすいメッセージを発信できるようになる。 「桃太郎」は、リーダー=起業家・経営者。 「イヌ」は、桃太郎をサポートする実務者。 「サル」は、ルールを決めるのが得意な管理者。 「キジ」は、人間関係が得意な調整役だ。 ● 4タイプ別の攻略法 これら4者=4方向それぞれに適した言葉を使い分けていくのだ。 「社長(桃太郎)」には、目的=WHYを伝える。 「なぜ、そのアイデアを実行する必要があるのか?」がわからないと起業家は動けない。 「実務者(イヌ)」には、具体的な内容=WHATを伝える。 「具体的に何をやるのか? スケジュールは?」という実務的な話だ。 「管理者(サル)」には、やり方=HOWを伝える。 「どんな作業が発生し、予算はどれくらいかかるか?」が管理者の知りたい情報だ。 そして、「統合者(キジ)」には、人=WHOを伝える。 「誰がやるのか? どんな配置にするか?」といった人間関係の問題だ。 このように、相手のタイプによって、有効な説得の言葉は変わってくる。 そして、異なる立場の人たちにアイデアが理解されると熱を帯び、現実味を増してくる。 これはアイデアに命を吹き込む作業。 アイデアを思いついた人だけに与えられる特権なのだ。 (本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)
神田昌典/衣田順一