風呂場でまさかの失神寸前、死の恐怖!パニック障害のせいで、真夏でも風呂に入れない…【漫画の作者に聞く】
幸せに暮らしていたある日、突然激しい吐き気が!理由もわからず繰り返す発作〝オエオエ地獄〟に苦しむこと5年…その原因はパニック障害だった。富山在住のデザイナー・種(たね)さんが自身の体験を描いた漫画「パニック徒然日誌」がSNSで反響を呼んでいる。 【漫画の本編を読む】風呂場で死にかける テーマは「パニック障害になって困ったことと必要だったもの」。漫画に込めた思いなどを著者に聞いてみた。 ※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。似た症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含むため、閲覧にはご注意ください。 ■「パニック障害になって困ったことと必要だったもの」 パニック障害の影響は人さまざま。種さんの場合、まず眠れなくなった。 あえて眠りをあきらめることで不眠症を何とか克服したものの、実はもっと困る体験に遭遇する。それはある夏の日のこと…。 閉所でブラックアウトする恐怖におびえ、風呂に入れなくなってしまったのだ。夏場でも3~4日は入れないことも珍しくなかった。 ■何をしていても発作が出たころの出来事 不眠の症状は、初めて発作が出て、少し経ったころからだという。「元々少し不眠症気味だったのが…朝まで眠れないどころか、丸一日眠れないことも。こんなに眠れないのは初めてで、『自律神経が壊れた』と思い、漢方を飲んでみたりもしましたが、イマイチ効果はなく…。発作の頻度が少なくなっても、変わらず眠れないことが多かったです。『寝なきゃ…!』と焦り、逆に交感神経が過敏になってしまっていたのかなと思います」 そして、風呂場で急に発作が起きるトラブルも描かれている。「(最初の発作から)2年目の、一番発作の頻度がキツイときです。もう、何をしていても発作が出る、呪われた期間でした。その半年後くらいに、もう一度お風呂で発作が出かかったことがあったのですが…。そのときはもう慣れてきていたので、発作が出る寸前にお風呂から離脱して事なきを得ました」 密室とパニック障害は関係があったのだろうか?「私の場合は、密室での発作はお風呂以外にはありませんでした。逆に、情報量の多い所(スーパーや飲食店)の方が圧倒的にしんどかったです」 取材・文=折笠隆