「いいねー、やっちゃおう」ギャル講師がアイデア全肯定の研修…横浜市職員「意見を否定されないので自由に発言」
「自分軸」で考え、前向き思考のギャルから新たな発想を学ぼう――。横浜市は先月、デジタル分野を担う職員を対象に、ギャルを講師に招いた研修を行った。従来のコミュニケーション手法にとらわれず自由なアイデアを創出してもらうのが狙いで、初めての試み。
現在放送されているNHK連続テレビ小説「おむすび」にもギャルが登場するなど、近年、平成に流行したギャル文化が再び注目を浴びている。
研修は、「ギャルマインド」を活用した企業研修に取り組む合同会社「CGOドットコム」(東京都)が実施。参加した17人は、「直感的な意見を大事に」「誰でもフラット」といったギャルマインドについて説明を受け、「敬語禁止」「あだ名で呼び合う」などのルールに沿って、「ワクワクする未来の横浜」について自由にアイデアを出し合った。
「市役所にテニスコートを作る」「サンタのコスプレで地下鉄が無料に」といった大胆な発想が出るたびに、講師からは「いいねー、やっちゃおう」といった前向きな声が上がっていた。
普段は戸籍や税務といった住民に関わるシステムの保守などを担当する、住民情報基盤課の職員(30)は「意見を否定されないので、自由に発言できた。職場でも会話を盛り上げられたら」と刺激を受けた様子だった。