茅ヶ崎に暮らす3児の母が「マイクロプラスチックを出さない店」のお客様を見て起こした行動
2019年から地元・茅ケ崎のビーチで「マイクロプラスチック回収」をはじめた高沢江里子さん。その思いから「マイクロプラスチックを出さないお店を作りたい」と、自宅を自身で改装して量り売りショップ「meguru -low waste shop-」を経営している。2024年2月には3周年を迎え、順調に経営が広がっている。 【写真】公開スタッフミーティングやお客様の「反応」 その経緯を伝える連載「ビーチクリーンから得たもの」2回目前編では、どのようにオープン当初から人気店となったのかを伝えた。後編では予約制にしてゆっくり会話しながら地球に優しい商品を広めることができるようになった幸せを「私だけにとどめておくのがもったいない」と感じて起こした行動を伝える。
公開スタッフミーティング?
地球に優しい暮らしをしたい、自分や家族が健康に暮らせるような物選びをしたい。そんな思いから自宅で量り売りショップを始め、予約制という性質もあってゆっくりお客様と話せるようにした。毎日のように同じ思いを抱く素敵なお客様と話せることが楽しく、ふとこの時間を私だけで独占するのはもったいないと思うようになった。 そこで思い付いたのが、玄関ショップをオープンした日の夜に、その日お店で起きたことや商品についてなどを話すライブ配信をすること。これまでSNSで顔出しをしたこともなければ、ましてや話をしたことなど一度もない。そんな私が自分の口から伝えたいという気持ちを抑えきれなくなったのだ。 しかし、カメラの前で1人で話すことには抵抗があったため、一番身近な人である夫に話し相手になってもらえないか聞いてみたところ、まさかの快諾。店の裏側でスタッフ同士が話すようなことを皆さんにシェアするという試みが始まった。 今日はこんな素敵なお客様が来店くださったとか、こんな商品を扱ってみようと思っているが、どう思う? など、視聴者さんたちとやり取りをしながらの楽しいライブ配信になっていった。日に日にご視聴くださる方が増えていき、次の配信を楽しみにしてくださる方が出てきた。meguruへ買い物に行ってみたい、だけでなくあの店に行ったら何か楽しい体験ができそう、と思っていただけるようになっていったようだ。 ご来店くださるお客様は茅ヶ崎市内からが全体の半分、残り半分は近隣の県のみならず、関西や北海道など全国からいらしていただけるように。玄関でやっている店を見てみたい、洗剤類の量り買いをしてみたい、そしてまさかの私に会ってみたいという方まで出現。びっくりを通り越して何故ですか? と聞いてしまう。 素の自分で話をし、視聴者さんと一緒に楽しみながら3ヵ月間続けた公開スタッフミーティングが、meguruの可能性を広げてくれたのは間違いない。