【軟式野球】今では考えられない!?計4日間に及んだ「延長50回」の伝説から10年、中京高校元主将・後藤敦也さんに聞いたあの日の記憶と軟式野球の魅力
「守備の緊張感は相当ある」後藤さんが語る軟式野球の面白さ
硬式と比べて打球が飛びにくいとされる軟式野球は、1点を争うタフな試合展開になりやすいのが特徴。その競技特性が「延長50回」という伝説を生み出したと言っても過言ではないだろう。攻撃面ではバントやヒットエンドラン、さらにはボールの特性を活かして内野に叩き付けるバッティングなど、緻密な攻撃が多く用いられている。改めて軟式野球の面白さを聞くと、「あれだけ跳ね上がったり、変な回転がかかったりと、守備の緊張感は相当あるんじゃないかな」と後藤さんは教えてくれた。
実際に、取材をしたこの日の中京高校の試合は1点を争う展開となり、緊迫した場面で高く跳ねた打球やファールゾーンから巻き込んで入ってくる様なスピン回転のかかった打球が内野に飛び、その都度間一髪のタイミングでアウトを奪いグラウンドとスタンドが最高潮の盛り上がりになる場面が見られた。 3連覇を目指す今大会、「いまできることをとにかくやるだけ、それだけでいいんです」とここまで練習を積み上げてきた後輩たちを信じて後藤さんはスタンドから見守る。幕を開けたもうひとつの高校野球、これからどんなドラマが生まれるのかこちらからも目が離せない。 (取材・執筆:毎日放送スポーツ局 林新太郎)
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