ディズニー・ジャパン代表取締役社長キャロル・チョイ氏、アジア発コンテンツで世界に挑む
──── 米THR誌の『Women in Entertainment』にて「エンタメ界で最も影響力のある女性」として選出されていますが、この業界を目指している若い女性へアドバイスをお願いします。
私は自分を女性幹部として特別視したことはありません。重要なのは自分の強みを活かすことです。ディズニーのような大きな組織では、協力する意欲を持ち、良きパートナーやサポーターを見つけることが大切です。 私自身の経験から言えば、チャンスを恐れないことも重要です。例えば、ユニバーサル・ミュージックで仕事をしていた頃、制作経験がなかったにも関わらず、中国でアイドルオーディション番組の制作を任されました。スポンサーシップ管理からタレント契約、アルバム制作まで、すべてが挑戦でしたが、そういった状況にも失敗を恐れず挑むことで成長できました。 急速な変化を続けるこの業界では、ポジティブで好奇心を持ち、できる限り多くを学ぶ姿勢が大切です。誰も一人きりでは成功できません。チームを作り、師となる人を見つけ、周りの人と共に成長していくことが重要だと考えています。
【プロフィール】
キャロル・チョイ Carol Choi(キャロル・チョイ) 代表取締役社長・EVP、APACインテグレーテッド・マーケティング、ブランド&フランチャイズ、ローカルオリジナルプロダクション ディズニー・ジャパンの全ビジネスを統括すると同時に、アジア太平洋地域におけるマーケティング戦略の立案とローカルコンテンツの開発を担当。2006年のディズニー入社以来、アジア太平洋地域の要職を歴任し、2020年までのウォルト・ディズニー・コリア時代には2年連続で記録的な業績を達成。米THR(The Hollywood Reporter)誌の「エンタメ業界で最も影響力のある女性」に選出されるなど、業界での功績が高く評価されている。現在は、Disney+向けアジア発コンテンツの開発を推進し、各地域のトップクリエイターとのコラボレーションなども進めている。
The Hollywood Reporter Japan 山口 京香/Kai Yamaguchi