早くもヤンキースを悩ませるマー君の来オフ決断
マー君は来年オフにヤンキースを去るのか、留まるのか。ヤンキースの田中将大(28)の来季去就が早くもヤンキースを悩ませ、今オフの補強戦略に大きな影響を及ぼしている。 ESPNの電子版は、この日、「ヤンキースの来季投手陣構想に、田中のオプトアウトが影を落とす」というタイトルで、今オフのヤンキースの悩みを伝えた。 「オプトアウト」条項とは、契約期間中であっても、この条項を行使することで、FAとなることができるもので、田中は来シーズン終了後にこの条項を行使するかどうかの選択権を持つ。つまり、ヤンキースを出るのか、長期契約をそのまま更新してチームに残るかをマー君が決められるのだ。 今季ヤンキースは、84勝78敗でア・リーグ東地区4位に沈み、ワイルドカードも奪えなかった。特に先発陣が崩壊。2桁勝ったのは、14勝4敗のマー君だけ。記事によると、ヤンキース投手陣は厳しい現状に直面しているという。 「ヤンキースには、2017年以降、すでに実績を残しているベテラン投手がいなくなる。右腕のマイケル・ピネダ、左腕のCC・サバシアは、来シーズン終了時にフリーエージェントになる。右腕のルイス・セベリーノは成長しておらず、ブライアン・ミッチェル、ルイス・セサ、チャド・グリーンは、3人合わせても25試合の先発しかしていない」 そして、一番危惧されるのが、マー君の来年オフの決断。 「今シーズン14勝4敗、防御率3.07の田中が、来シーズンも同様の良いシーズンを送った場合、彼はオプトアウト条項を行使するか、もしくは行使することをちらつかせるだろう。もし田中が2017年シーズン不調に苦しみ、最悪のシナリオとしてケガをすることになれば、彼はオプトアウトを行使せず、契約の残りの3年をまっとうすることになるはずだ」と、田中の今後の見通しを推測した 実は、ここ数年ヤンキースは投手補強に力を入れていた。「だが、しかし」と記事が続く。 「昨年は、アロルディス・チャップマンを獲得し、その前にアンドリュー・ミラーもとったが、ヤンキースではなく、彼らのトレード先のカブスとインディアンスでワールドシリーズに進出するのに必要なピッチャーであることを皮肉にも証明された」。“世界最速”のチャップマンも、防御率1点台の左腕、ミラーもトレードに出され、皮肉にもそのトレード先で活躍した。 こうなると、今オフの投手陣補強は急務。同記事では、「来季もヤンキースは地区シリーズを勝ち抜くことができるようには見えない。だから、今オフ、ブライアン・キャッシュマンGMは投手陣の補強をすると繰り返して発言している」と報じたが、今オフはFAになった大物の先発投手が少ない。