"敏感肌さん" に大人気! 注目の「セラミド」クリームの「効果」や「選び方」を、美容皮膚科医が解説
肌荒れや乾燥などの肌トラブル、花粉、季節の変わり目によるゆらぎ肌には、保湿と同時に肌のバリア機能をサポートしてくれる、セラミド配合のクリームがおすすめ! 今回は、美容皮膚科医の山屋雅美先生がセラミドの効果やセラミドクリームの選び方、使い方を徹底解説。 【写真】理想の美肌をかなえる、8つのスキンケア有効成分を解説
どんな人におすすめ? セラミドとは
「セラミドとは保湿成分の一種。角質層の細胞間に水分を抱え込み、逃がさないようにすることで肌の乾燥を防ぐほか、バリア機能をサポートして外部刺激から肌を守る効果があります。セラミドが不足すると肌の保湿力が低下し、乾燥や肌荒れを引き起こす可能性もあるため、乾燥肌や敏感肌、花粉などによるゆらぎ肌の人におすすめの成分です。 またセラミドは肌荒れを整えてくれる効果も期待でき、油分が多いスキンケア製品を使えない人にもおすすめ。さらに肌が乾燥しやすい人は基本的に角質層が薄い肌質なので、積極的に取り入れてみるといいでしょう」(山屋先生)
セラミドクリームの選び方
セラミドクリームを買う時は「セラミドの種類」「セラミドの配合量」「テクスチャー」「セラミド以外の配合成分」の4つのポイントに注目して選びたい。ここでは山屋先生がセラミドクリームの選び方を解説。 1. セラミドの種類で選ぶ セラミドは「ヒト型セラミド」「動物性セラミド」「植物性セラミド」「類似セラミド」の4つの種類に分けられ、それぞれ異なる構造と機能を持っている。 ヒト型セラミド 人間の皮膚に存在するセラミドと似た構造を持っていて肌への親和性が高いため、より高い保湿効果を求める人におすすめ。製品の成分表にはセラミドNP、セラミドEOPなどと記載されている。 動物性セラミド 動物の脳や脊髄から採取されたセラミドで、人間の皮膚に存在するセラミドと似ていて保湿力も高く、プライスは比較的お高め。 植物性セラミド コメやトウモロコシなどの植物から抽出したセラミド。自然由来の性質であるため、合成されたものと比べて肌との相性がよいといわれている。 類似セラミド 化学的に合成されたセラミド類似成分のこと。肌への親和性はヒト型セラミドや動物性セラミドのほうが高いが、天然セラミドを含む化粧水よりも手頃な価格で購入できる。 2. セラミドの配合量で選ぶ 「セラミドの配合量が少ないクリームでは、その効果が十分に発揮されない可能性も。セラミドクリームを選ぶ時は、製品の成分表をチェックして、セラミドが最初のほうに記載されているものをチョイスするといいでしょう」(山屋先生) 3. テクスチャーで選ぶ クリームといっても、さっぱりとした質感から濃厚なテクスチャーまでさまざま。乾燥が気になる人やしっかりと保湿したい人は、こっくりとしたテクスチャーのクリームを選ぼう。ニキビ肌や脂性肌の人は、油分の多いクリームが肌に刺激を与える可能性があるため、さっぱりとした質感のジェルクリームなどがおすすめ。 4.セラミド以外の配合成分も確認して 「クリームに何を求めるかは個々によりますが、さまざまな成分が含まれていると、結果的にセラミドの配合量が少なくなる可能性があります。保湿力を重視してセラミドクリームを選ぶなら、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が一緒に含まれている製品がおすすめです」(山屋先生)
セラミドクリームの効果的な使い方
「化粧水や美容液、乳液などで肌を整えてから最後にふたをするようなイメージで、セラミドクリームを塗布してください。セラミドは刺激の少ない成分なので、肌が乾燥している場合は毎日の朝晩に使用してOK。またセラミドは基本的にほかの成分と混ぜて使用しても問題ないので、さまざまなスキンケア製品と一緒に使用できます。特に高い保湿効果を求める人は、セラミド化粧水との併用がおすすめです」(山屋先生)
Harper's BAZAAR JP