玖珠町ふるさと納税、森地区の天然水が返礼品に 町内進出企業が開発、健康・美容効果で注目のシリカ豊富
大分県玖珠町森地区で採水された地下水をペットボトルに詰めた「天然シリカ水 シリカちゃん」が、町のふるさと納税返礼品に加わった。ふるさと納税と地域商社設立の業務委託を受け、町内帆足に営業所を出したビッグゲート(宮城県石巻市)が開発した返礼品の第1号となる。 同社は今年10月、旧森中を活用した町サテライトオフィスに玖珠事業所を開設した。くじゅう山系に降った雨水が数百年かけて磨かれ、健康・美容効果で注目されるシリカ(ケイ素)を豊富に含んだ同地区の地下水に着目。「人気の玖珠米やおいしい野菜も品質の高い水があってこそ」と製品化に乗り出した。 昨年、町の地域おこし協力隊に着任した石黒紘久さん(38)が同社の進出に関わった縁で同社に移り、プロジェクトを推進。シリカちゃんと併せ、二酸化炭素を充填(じゅうてん)した炭酸水「シリカさん」も開発した。 今月中旬に町役場でお披露目会があり、石黒さんが宿利政和町長に完成を報告。宿利町長は「すっきりしていてくせがない。体に染み込むような素晴らしい天然水」と太鼓判を押した。 町みらい創生課によると、本年度のふるさと納税による寄付額は2億4675万円(12日現在)で、昨年度の総額を既に突破。本年度は3億5千万円、将来的には6億円という目標を掲げている。 石黒さんは「豊かな農産物など玖珠の恵みを育んでいるのが良質な水。返礼品の柱になるようPRしていきたい」と話した。 シリカちゃんは525ミリリットル、シリカさんは500ミリリットル入り。寄付額に応じて24本入りと40本入りを用意している。問い合わせは同社玖珠事業所(050-3090-2759)。