『スクランブル交差点』渋谷が有名ですが…約55年前に日本初導入の熊本市子飼交差点に記念碑
KKT熊本県民テレビ
車と歩行者の通行を分けて、歩行者が斜めにも横断できる「スクランブル交差点」。日本で初めて導入されたとされる熊本市の子飼交差点に記念碑が建てられました。
4日、熊本市中央区の子飼スクランブル交差点に集まったのは、地元・碩台小学校の児童や住民たち。記念碑の除幕式が行われました。
記念碑に刻まれていたのは「スクランブル交差点発祥の地」の文字。
スクランブル交差点といえば東京・渋谷が有名ですが、この子飼交差点に約55年前、1968年から1969年にかけて日本で初めて設けられたとされています。当時の国道57号が通り、熊本市電の停留所や子飼商店街があったことから、交通量が多かったという子飼交差点。
■近くに住む人 「私たちが高校とか中学に通った時も、そこまで電車が来てたのですごく多かったです。もうすごかったよ。この商店街なんて人がいっぱいで」
いつ事故が起きてもおかしくない状態を見かねた熊本県警の岡村文雄さんが、アメリカで導入されていたスクランブル交差点にヒントを得て、整備したということです。しかし次第に交通量も減り、当時の歴史を知る人も少なくなったことから、記念碑の建立が決まりました。 ■黒髪地区自治協議会 秋山高宏さん 「若い力をどんどん取り入れ、また興味をもってもらえるような商店街とか地域にしたい」 住民は、記念碑について「観光客のランドマークとして地域活性化につなげたい」と期待しています。