酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記(79)ヱビスブルワリートウキョウに行ってきた(その4)
前回までのあらすじ 4月3日にオープンした「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビスブルワリートウキョウ)」へ行った。ガイド付きツアー「YEBISU the JOURNEY」を予約しようとしたら満員だったので、キャンセル待ちを登録。定員に空きが出ると登録者へ一斉にメールが送られ、早いもの順で埋まるとのこと。ツアーに参加できないことを想定し、まずは一人でミュージアムを単独で見ることにした。 ◇◇◇ ミュージアムも一通り見たことだし、タップエリアでビールを飲みながら、ガイド付きツアーのキャンセル空きを伝えるメールを待つことにしよう。メールが来ない可能性もあるが、ここに来たのも、ここで醸造されているビールを飲むため。つまり、これからがこの日のメインと言っても過言ではない。 さて、何を飲もう。ビールのメニューを眺めると、一番下に「BEER FLIGHT(ビアフライト)」の文字が。4種飲み比べセットがあるではないか、各220ミリリットルで1800円(税込み)。1杯当たり450円。決して高い値段ではない。ラインアップはヱビス∞(インフィニティ)、フォギーエール、エリートホップ、ヱビスビールの4種。「ヱビスビールは千葉工場製品です」との注意書きがある。普通のヱビスビールはここで醸造していないようだ。 ミュージアムを見ている間に、タップエリアでビールを飲む客が増えていた。多くがビアフライトを飲んでいる。ヱビス∞ブラックを除く、今ここで醸造しているビールを全て(だと思う)飲めるのだから当然か。 タップカウンターへ行くと、まずは注文と同時に会計するシステムらしい(現金は不可)。右側の会計でビアフライトをオーダーして1800円をクレジットカードで支払うと、穴が4つあいた木の板を手渡された。それがビアフライトの受け取り目印らしい。金色に輝くタップが並ぶカウンターに木の板を置くと、スタッフがタップからビールを注いで穴に置いていく。4杯そろって板の両端を持って持ち上げると、グラスの真ん中あたりで固定されて持ち運びできる。立ち飲みエリアもあるが、広いテーブル席を確保してゆっくりとビールを置いた。タップカウンターの横に、淡いオレンジ色の透明な壁で仕切られた「ビアストーミングルーム」という部屋があり、午後4時まで誰もが使用可能という話だったがパスした(なんか温室みたいで暑そうだったし、換気が悪そうだったので。実際には上が空いているので心配する必要はなかったみたい)。 テーブル右手には高齢の男女3人が、おつまみ(横目で見たところ「2種の鰹節香るクリームチーズ」のようだ)を食べながら、銅製のジョッキでビールを飲んでいる。女性のひとりが「会計でコースターを手渡されたけど、別のデザインのが欲しいなと思っていたの。でも、これが黒ビールの目印だったのね」。これで、3人が銅製ジョッキで飲んでいたのが、ビアフライトのラインアップにない黒ビールだったと判明した。ビアフライトのあとはヱビス∞ブラックを飲んでみよう。