酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記(79)ヱビスブルワリートウキョウに行ってきた(その4)
Foggy ale(フォギーエール)2024
<「Beer is uncertainty.(ビールは不確かなもの)」。
2種のホップをドライホッピングしたことによる、トロピカルな香りと、霧のようにかすんだ液色が特徴的なIPA。とろりとした不思議な飲み口ながらも、ビールらしい苦味とフルーティーな香り。
麦芽100%、小麦麦芽一部使用、アマリロ一部使用、モザイク一部使用。>
う~ん…。とろりとした不思議な飲み口? よくわからなかった。トロピカルな香りも、僕が飲んできたヘイジーIPAに比べるとないに等しかったが…(僕の舌が鈍った?)。う~ん。ちなみに「詳しいスタッフ」によると、このフォギーエールはヘイジーIPAのスタイルではないという。ウェブサイトにあるように<ビールの開発はその無数のスタイルが漂う霧の中から一つの答えを見出す作業のよう>だから「フォギー」と命名されたとか言っていたようないないような…。
Elite Hop(エリートホップ)
<「Beer is Science.(ビールは科学)」
ビールは科学でよりおいしくなる。限られた畑で栽培される当社開発のホップ「フラノマジカル」。そのホップをさらに選りすぐり香り付けに使用することにより、薫り高いビールに仕上げました。
フラノマジカルふんだん使用。選りすぐりホップ一部使用。
※選りすぐりホップとは、ホップ球花の大きさをふるい機で選別し、上位50%に選りすぐられたホップ>
正解といってよさそうだ。
IPA好きだけに、フォギーエールは不満が残る。簡単に言えば冒険が足りないと思ってしまった。ヱビスの固定観念にとらわれることなく、もっとIPAらしい個性的なビールをヱビスブランドとして出してほしい。(この項続く)
■鈴木 学(すずき・まなぶ) サンケイスポーツWEB編集長。第1次東京五輪世代(第2次は2021年に誕生した)。1993年2月にサンスポの競馬担当となり、2年間のブランク(運動部デスク)を挟んで競馬にどっぷり漬かっている。現場記者時代は紙上で予想コラム「鈴木に学べ」を連載も、たまに「鈴木が学べ」に。現在は、「サンスポZBAT!競馬」にてWEB限定長編予想エッセー「居酒屋ブルース」を連載中。競馬は仕事で、クラフトビールの飲み歩きが趣味。