62歳・現役!「最後まで貪欲にロス五輪も目指したい」アーチェリー銀メダリスト山本博 今後の目標を語る
◆山本博「最後まで貪欲にロス五輪も目指したい」
丸山:最後に、アーチェリーの今後の目標をお聞かせいただければと。 山本:来年2月に全日本の室内選手権が和歌山で開催されるんですけど、これの出場権はほぼ確定しているので、やはり全日本で上位にね。まあ、優勝とは言わなくても、表彰状をもらえるぐらいのところまではいきたいなって。今年の秋、10月に全日本選手権に出場したんですけど、中学生の頃から何回か国際大会と重なって出られなかったこともあるんですけど、45回目の出場だったんですよ。 丸山:はい。 山本:45回目の出場で、予選落ちって1回だけだったんですよ。それで、今年は2回目の予選落ちをしてしまって。 丸山:そうなんですね。 山本:それで、最終成績が非常に悪かったので、いよいよこんなところまで落ちてきたかと。以前は全日本に出場することが目的じゃなくて、勝つことが目的で出ていたんですけれども、最近は出場するだけになっているか、来シーズンは出場するだけじゃなくて、みんなの前で拍手してもらえるような成績をもう一度出すために、この62(歳)の体をどう上手く使うか。そんなところを冬の間、しっかり考えて頑張っていきたいなと。 丸山:なるほど。体も満身創痍だと思いますが、目標を高く持って頑張っていただけたらと。どうですか、(2028年に開催の)ロサンゼルスオリンピックは? 山本:僕が初めて出場したオリンピック(1984年開催のロス大会)からもう一度ロスが来るから、それは視野に入れたうえで、どこまで挑戦が続くかってことですね。最終選考会まで行く、一番は出場まで行く。それでメダルを獲る。 丸山:はい。 山本:その前のどこの選考まで行けるかっていうのでもいいから、とにかくギリギリまで可能性を探求していきたいなと思っているんですけどね。 丸山:いずれにせよ、最後の精根が尽きるまで頑張っているその姿を見せてもらいたいです。「(目標とする大会まで)行くだけでいいんだよ」って僕もよく言われるんですけど、やっぱり(全盛期は)優勝するために行っていたのに出るだけっていうのも寂しいですよね。 山本:そうですよ。だって、オリンピックに5回出たけど、印象に残っているのはメダルを獲った大会だけで、メダルを獲らなかったオリンピックなんてちっとも出た気もしない。よくみんなから「(オリンピックに)出ただけでもすごい」って言われるんですけど、そんなことないよと。出ている人たちのなかではメダルを獲らなきゃ全然印象に残らないし、そのなかでも金を獲った人がまた一段と違うんだよって話をよくするんです。だから、とにかくやれるだけやる。最後まで貪欲に、ロサンゼルスオリンピックも目指したいと思います。 丸山:ぜひ、頑張っていただきたいですし、応援しております。 (TOKYO FM「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」2024年11月30日(土)放送より)