湖に優しいルアー、バス釣り「聖地」河口湖町の企業が開発…水中で放置しても水と二酸化炭素に分解
連盟の担当者は「清掃初期に比べればゴミは少なくなっているが、いまだになくならない。取り切ることは難しいのでは」と悩む。
種類豊富に
課題となるのは、生分解性ルアーを、釣り人にどう広めていくかだ。
生分解性ルアーは現在、県内外の釣具店などでテスト販売をしており、来年以降、全国での販売を目指す。
ただ、現状で1種類しか完成品がない。釣り人は様々なルアーを使うため、同研究所では製造技術をほかのメーカーにも提供し、たくさんの種類の生分解性ルアーを販売できるようにしていく方針だ。
また、バス釣り愛好者らの団体「日本バスクラブ」(富士河口湖町)では来年、生分解性ルアーのみを使った釣り大会を河口湖で初めて開催すると決めた。参加費は無料(遊漁券は必要)で、誰でも参加できる。最終的に、大会では生分解性ルアーのみを使うよう大会規則を変更する予定という。
同クラブの山下茂会長(81)は「バス釣りを普及させた側の責任として環境を保全していきたい」と話している。