近畿大学が卒業式・入学式を中止発表 新型コロナウイルスの感染拡大受け
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪府東大阪市の近畿大学は25日、今春の卒業式と入学式などを中止すると発表した。全国各地の近畿大学の各学部、大学院修了式、附属学校・併設学校についても卒業式、入学式、3月に予定していたオープンキャンパスも中止する。 【ノーカット動画】新型コロナ対策の基本方針を発表 加藤厚労相が会見
十分な感染症対策を施すことができないと判断
発表によると、行事の開催に向け近大医学部の感染症の専門家からの提言も受け、十分な感染症対策を施した上での開催も検討したが、国内で感染者が増え、マスクや消毒液は一定の備蓄はあるものの、今後、更に入手が困難な状況では、十分な感染症対策を施すことができないと判断。学生や保護者、オープンキャンパスに参加者の健康や安全面を第一に考え、中止を決定したという。
東大阪キャンパスの卒業式は例年約7000人、入学式は約1万5千人出席
近大の東大阪キャンパスの卒業式は、例年約7000人、入学式は約1万5千人の学生や保護者が出席する大規模な行事。発表では「影響を最小限に抑えるため、早い段階での決定が必要だった」としている。
卒業証書授与式については対策検証の上、実施を検討
ただ、各学部学科単位の小規模で行われる卒業証書、学位記授与式については、十分な感染症対策を施すことができるか検証のうえ、実施を検討するという。
学長式辞やゲストメッセージなどはネット配信で
また、卒業式、入学式は、学長式辞やゲストメッセージなどは、インターネットでの配信を予定。オープンキャンパスもネット上での資料配布や入試説明会を実施を検討している。