【ソフトバンク】新垣渚氏と松中信彦氏がガチ対決 「生きた伝説じゃないけど」和田毅のスゴさ語る…始球式
◆パ・リーグ ソフトバンク―楽天(22日・京セラドーム大阪) ホークスの南海時代の本拠地・大阪で「白のキセキ」と銘打ったイベントが行われ、配布されたホームユニホームと応援フラッグで、スタンドが白に染まった。 試合前の始球式にはOBの松中信彦氏と新垣渚氏が登場。投手・新垣と打者・松中による1球限定のガチンコ対決に場内が沸いた。 右翼席の鷹党が松中の応援歌を奏でる中、赤い打撃手袋の松中氏が登場。マウンドの新垣氏が外角へ直球を投げたところ、平成の3冠王は鋭くスイング。打球は前進守備(?)の一塁・中村晃が反応できない(?)強烈な打球が一、二塁間を抜けて右前に達した。 以下は両氏の一問一答。 ―感想を 新垣氏(以下「新」)「1球しかないんでね。僕はストライク投げるの必死でした。あと僕のデビュー戦がここ(03年3月31日の近鉄戦)だったので、本当に思い入れのある地。『白のキセキ』、和田毅の登板、3冠王・松中さん。いろいろ重なって。ごちそうさまです!(笑い)」 ―投げたボールは 新「いやもうストライク近辺に(投げられれば御の字)。あとは松中さんが、もののみごとに打ち返してくれて助かりました。いいですか(と囲み取材を打ち切ろうとするボケで笑わせる)。(球種?)もちろんストレートです。スライダーはストライク入らないです」 松中氏(以下「松」)「スライダー禁止です。打てないです。いやもう本当に1球勝負。もう渚次第だったんで。頼むからこの辺(ストライクゾーン)に来てくれ。この辺(アウトハイ)きたら、逆に(現役時代に培った)感覚で見逃すんじゃないかと思ったんで。ボールに当たって良かったです」 ―久々に応援歌も 松「うれしいですね。なんか懐かしかったですね。『信彦!』って言っていただいたし、京セラDで本当に応援してくださってたんで。引退して初めて来たんで、僕も楽しみにしていました」 ―一塁・中村晃も追うのをあきらめた鋭い(?)打球 松「晃サマサマ(笑い)」 ―2004年7月19日の元祖「白の奇跡」イベント時は現役だった 松「(当時は)初めての経験。本当に(スタンドが)一色。ただ、いろんな意見があった。『(ボールが白と重なって)ちょっと見にくい』って言う人もいたり。でもあれだけの一体感っていうのは、初めてのこと。あれはあれですごくうれしかったですね」 (続けて) 「嫁(フリーアナ・林恵子さん)の誕生日だったんですが、バックスクリーン左に打ったんです。2本目は覚えてないけど、1本目だけ覚えてるんですよ。あれで何かホッとした部分があって。嫁から『打ってね』って言われて結構プレッシャーを感じてた(笑い)。(同年に)3冠王を取ったバリバリだったんで、何とか打とうと思ってたのが、1打席目で打てたんで」 ―その試合で先発した和田が20年経っても現役 松「若い時に走るっていうことを、彼が一番やってきた。これは野手にも通じるものがあって、やっぱり若い時にどれだけ練習をしてるか。その結果、1年でも長くできると思う。彼のすごさは、そこだと思います」 新「もうその通りです。僕らからしたら『いらないアピールだな』と思ってましたけど(笑い)」 松「渚、あんま走んないから(笑い)」 新「だけどそれが当の本人にとっては当たり前。全然努力でも何でもなく。若い子にとって、いい見本になると思うんだよね。もう本当に生きた伝説じゃないですけど。若い子はどんどん見習って、参考にして頑張ってもらいたいなと思います」 ―好評なら福岡で対決第2ラウンドも 松「いや1球勝負は(投手が)かわいそうです。違う企画を、OB対決で何本打てるかとか。ピッチャーを高谷(バッテリーコーチ)にして。そういう企画をぜひソフトバンクホークスさん、お願いします」 新「心臓見えてないでしょ? めっちゃ鼓動打ってます(笑い)」
報知新聞社