浜松駅構内で「オトミヤゲ」 生成AI開発、旅の思い出動画を土産に
生成AIを使った観光サービス「はままつオトミヤゲ」が現在、浜松駅構内にある「浜松市観光インフォメーションセンター」(浜松市中央区砂山町)で展開されている。(浜松経済新聞) 【写真】「多くの人に体験してほしい」と話す浜松・浜名湖ツーリズムビューローの和田さん 専用のタブレット端末に、旅のコメントや写真を入力するだけで生成AIが音楽に合わせたオリジナル動画を自動作成するサービス。生成AIは、公益財団法人「浜松・浜名湖ツーリズムビューロー」(浜松市中央区砂山町)と「博報堂テクノロジーズ」(東京都)が共同開発した。浜松・浜名湖ツーリズムビューローによると同様のサービスは全国初という。 「浜松には『ヤマハ』『河合楽器製作所』など世界的な楽器メーカーがあり、音楽の街としてブランディングを推進しているが、まだ認知度が低いと感じる」と同法人企画課の和田佳菜子さん。音楽と観光を掛け合わせたサービスを通して「音楽の街浜松」の周知を図るとともに、浜松周辺の観光PRにつなげる。併せて、観光客が旅のコメントや写真を投稿することで、各所での感情などの定性的に分析できるデータを蓄積し、観光マーケティングに活用する。 動画生成の手順は、ブースに設置したタブレットに旅の思い出などのコメントを入力し、スマートフォンから写真をアップロードする。完了後、ダウンロードリンクが表示され、自身のスマートフォンで動画を視聴・保存できる。出来上がった動画は、観光客が入力した文章や写真を基に歌詞を生成するため、写真だけでは伝わりにくいノスタルジックな雰囲気も反映されるという。ポエトリーリーディング調で、BGMは浜松市出身の作曲家・森山雪子さんが手がけた楽曲などを使う。観光インバウンドPRのため、日本語と英語、中国語(繁体字・簡体字)の3つの言語に対応する。 和田さんは「多くの人にこのサービスを知ってもらいたい。今回は期間限定の試みだが、今後通年で展開して浜松駅に訪れた方が帰りがけに必ず立ち寄っていくような浜松名物のサービスになれば」と期待を寄せる。 体験無料。営業時間は9時~19時。11月30日まで。
みんなの経済新聞ネットワーク