2024年振り返り まちづくりの未来に関わる変化 カワトク 岩手
(奥村キャスター) 「そして中心市街地といえば盛岡市菜園のカワトクもリニューアルされました」 (江幡記者) 「2023年から2024年にかけて21年ぶりという大規模な改装に取り組んでいます。 カワトクは今年10月、地球環境に配慮した美容品・化粧品が並ぶGreenCosmeticGardenを新設するなど、全館の30%にあたる大規模リニューアルを、2023年から段階的に行っています。 24日の館内はクリスマスシーズンも手伝ってか若い客層であふれていました。 比較的年齢層の高い従来の顧客層とは様子が異なっていました。 今回リニューアルの陣頭指揮をとったのは取締役営業本部長を務めた南波岳大さんです」 (南波岳大さん) 「これは特に感度の高い、20代から30代の男女に向けた新しいコンテンツとなりますので、当社にとってはおしゃれで、よりおしゃれで、より文化度の高い新しい今まで接点のなかったお客様への発信というふうに考えております」 (江幡記者) 「創業は江戸時代の1866年。それ以来、常に盛岡の商業の中心であり続けた川徳。しかし、最近は郊外店の進出や新規顧客の獲得失敗が響き1990年代およそ300億円あった年間の売り上げは2022年の時点で170億円にまで下がるなど、厳しい経営状態が続いていました。 これを受けて2023年4月、新会社が経営を引き継ぎ官民ファンドの支援を受けながら再建計画を実行しています。 リニューアルは老舗百貨店が未来への生き残りをかけたプロジェクトだったのです」 (南波岳大さん) 「この柱のこちら側は厨房になりましてここの前はグッズのショップになります」 (江幡記者) 「10月下旬、最後のリニューアル部分の出店内容が明らかになりました。 それは1階の菜園通に面した一等地に、盛岡市に本社があるヘラルボニーが、ショップやカフェ、ギャラリーの複合店舗「ISAIPARK」を2025年3月にオープンさせるというものです。 障害のある作家の作品をファッションに活用し若い人を中心に人気が急上昇しているヘラルボニー。 世界の高級ブランドなどが軒を連ねる1階としては意外な選択に見えますが、県外から高級ブランドを持ち込むのではなく、岩手の文化を外へ発信する方向へかじを切りました」