MLB球宴の大谷は誇らしかった。セの後半戦の優勝争いのポイントは、巨人は菅野らしさ復活次第【岡田彰布のそらそうよ】
ショー・タイムはMLBのルールも変えた
7月9日の大山のサヨナラ打は見事やった。このように矢野監督が不振でも大山を四番で起用し続けるようなどっしりと構えた采配を後半にすれば、優勝に近づくよ[写真=松村真行]
朝からテレビにクギ付けやった。7月13、14日(日本時間な)の2日間。メジャー・リーグのホームランダービーとオールスターよ。主役は大谷翔平(エンゼルス)。何か日本人として誇らしい気持ちになった。ルールまで変更させてしまったのだから、スゴい……のひと言やわね。 まずはホームランダービーやけど、テレビの画面から感じていたのは、さすがの大谷も力むんや、ということ。それは最初の打球から伝わってきた。打球が高く上がらない。力が入り過ぎているから、打球にドライブがかかっていた。これはマズい……と思っていたら、途中から飛距離が出始めた。これこそがホームラン競争の極意というのかな。疲れが出たことによって、余分な力が抜けた、これによって、ボールをバットに“乗せる”ことができるようになった。軽く振ってもオーバーフェンスになる。バットにボールを乗せる打法。前半からこれができていたら、勝ち進んでいただろう、と思わせる内容やった。 続いてオールスターゲーム本番やけど、こちらは二刀流の“投”のほうやね。先発1イニングを3人で片付けたが、100マイルを2球投げた。テレビ解説ではないが、思わず「ワォー」である。1イニング限定でリミッターを外していたのだろうが、あらためて大谷のポテンシャルの高さを知ることになったわ。あの舞台、世界中が注目している中で100マイル投法よ。インパクトが強過ぎる。ホンマ、“ショー・タイム”そのものやったもんね。 興奮の2日間を終え、日本のプロ野球に目を移すと・・・
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週刊ベースボール