井上新監督の下で“ピンチ”に…?中日、厳しい立場となり得るベテラン(4)エースがまさかの“崖っぷち”に…?
2024年限りで立浪和義監督が退任し、2025年シーズンから井上一樹新監督が指揮を執る中日ドラゴンズ。プロ野球では指揮官が代われば、起用方針も変わることが多い。井上監督の就任初年度となる来季は、戦力層が大きく変わる可能性もありそうだ。そこで今回は、井上新体制でピンチの立場となり得るベテラン選手を紹介したい。
大野雄大
・投打:左投左打 ・身長/体重:184cm/85kg ・生年月日:1988年9月26日 ・経歴:京都外大西高 - 佛教大 ・ドラフト:2010年ドラフト1位 ここ2年は不完全燃焼に終わっている大野雄大。エースとしてチームを支えてきたが、来季は背水の陣で挑むシーズンとなりそうだ。 2010年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団すると、プロ3年目には先発ローテーションに定着して2桁10勝を記録。2019年には25試合の登板で9勝8敗、防御率2.58の好成績で最優秀防御率のタイトルに輝いた。 さらに、翌2020年には20試合の登板で11勝6敗、10完投6完封、148奪三振、防御率1.82と圧巻の数字をマーク。同年は最優秀防御率と最多奪三振に加え、沢村賞にも輝いた。 その後もエース格として活躍を続けたが、昨季はコンディションが整わず、開幕直後に左肘クリーニング手術を実施。同年はわずか1試合の一軍登板でシーズンを終えた。 復活を目指した今季は、4月3日の巨人戦で5回1失点の好投を披露し、幸先良く白星をマーク。しかし、同20日の阪神戦では2回途中6失点と苦しい投球になり、無念のファーム降格となった。 8月には再び一軍の先発ローテーションに入るも、打線の援護にも恵まれずに黒星が先行。最終的に一軍では9先発で2勝6敗、防御率4.87と不本意な結果に終わった。 チームは、今秋のドラフト会議で金丸夢斗、吉田聖弥といった即戦力左腕を上位指名している。世代交代がちらついているだけに、もう一花咲かせたいところだ。
ベースボールチャンネル編集部