“七夕首都決戦”小池知事が出馬表明 自民は支援“双方の思惑”
東京都知事選への立候補を表明した小池知事。 専門家によると、どうもテーブルの下で自民党と手を握っているようです。 【写真】小池知事と自民党 双方の思惑は?都知事選挙を専門家が分析
■小池知事 3選目指し出馬表明
これまで出馬について触れてこなかった小池都知事。12日、最終日を迎えた都議会定例会の終わりに演台に上がりました。 東京都 小池知事 「都民が第一、都民のため、もっと東京をよくしてまいりたい。この私の思いに共鳴する多くの方々の要請を踏まえまして、もっとバージョンアップさせた東京大改革3.0を進めていく。その覚悟を持って、7月の東京都知事選挙への出馬を決意いたしました」 告示日まで10日を切るなか、ようやくと言うべきでしょうか、ついに出馬を表明しました。 東京都 小池知事 「誠にありがとうございました」 小池知事による出馬表明のおよそ1時間前― 立憲民主党 蓮舫 参院議員 「今、立憲民主党の離党届を提出してきました。私はどう考えても今までの立場でいったら、自民とは距離が遠い立場にいますので、選んでいただける人たちが今の自民党の姿をどういうふうに見ておられるのかも、ぜひ問わせていただきたいと思っています」 自民党東京都連は小池知事を支援する方針を表明しています。
■小池知事と自民党“双方の思惑”
ジャーナリスト 後藤謙次氏 「最大の目標は、不戦敗は避けるというのが今回の自民党。そのためには何とか勝ち組に入ると。都政与党とは言わないですけれど、これまでの反小池から、ニュートラルからやや小池さんに近いところに立ち位置を移すと」 自民党は、国政選挙でも地方選挙でも負け続けています。一方、小池知事は… ジャーナリスト 後藤謙次氏 「小池さんも4年前に360万(票)とった勢いはないし、現に4月の東京15区の(衆院)補欠選挙では乙武洋匡さんが5位だった。次点や三番手ならまあまあだと思っていたのが、5位に終わってしまった。都民ファーストが絡んだ選挙も負けがぽつぽつ生まれてきている。自民党が加わらないという損失はかなり大きいと判断したんだと思う」 小池知事は、推薦を受けない形で支援を受ける方法を模索していると見られています。 ジャーナリスト 後藤謙次氏 「小池さん自身は自民党の推薦を受けると『裏金の自民党と手を組むのか』と。小池さんが推薦を受けないと言われているので、何とかそちらに入れてくださいというのが今回の自民党のスタンス。表向きは抱き合うような握手はできないけれども、テーブルの下ではひそかに手を握りあっているというのが、今の自民党と小池さんの関係ではないか」 都知事選には、広島県安芸高田市長だった石丸伸二さん、自衛隊の元航空幕僚長の田母神俊雄さん、元衆議院議員の小林興起さんなど、これまでに過去最多の44人が立候補を表明しています。
テレビ朝日