JR豊肥線から熊本市電への乗り換えで『積み残し』 熊本市は新水前寺駅の高架下に新バス停設置しバス輸送力を活用へ実証実験
熊本市電への乗り換えにより、混雑する熊本市のJR新水前寺駅周辺で、新たなバス停の設置に向けた実証実験が、11月27日から始まった。熊本市電に比べて余裕のあるバスの輸送力を活用する狙いだ。 【画像】積み残しが課題のJR新水前寺駅周辺
混雑率94%の市電に対してバスは34%
JR新水前寺駅は、JR豊肥線から熊本市電に乗り換える人が多く、安全面や積み残しが課題となっている。朝のピーク時の混雑率は市電は94%の一方、バスは34%だ。 最寄りのバス停は約150メートル離れた場所にあり不便なため、熊本市は駅の高架下付近に新たにバス停を設置し、まだ余裕のあるバスの輸送力を活用しようと計画している。 11月27日から始まった実証実験は、バス停が設置されると想定して、車の流れが悪くならないか見極めるのが目的だ。
ガードレールでバス停車位置を再現
バスの停車スペースを移動式のガードレールで仕切って、バス停設置を再現。バスが停車するスペースを確保するため、白山通りへの左折レーンを45メートル短くし、カラーコーンで歩道の幅も狭めた。そして、バス停設置で側道がふさがれるため、車両も通行止めにした。 実証実験は12月17日までで、熊本市は周辺住民へのアンケートや説明会などを行い、議会への報告を経て、設置するか判断するとしている。 (テレビ熊本)
テレビ熊本