江戸時代気分の夜祭り 酒好きに人気だったのが、最近は20・30代女性にも…その理由とは?
江戸時代に迷い込んだ気分を味わえるイベント『太秦江戸酒場、宵の紅葉狩』が11月2日・3日に、体験型テーマパーク「東映太秦映画村」(京都市右京区)を舞台に開催。9回目を迎え、徐々に若い世代にも人気に…はたして、その理由とは? 【写真】江戸時代に迷い込んだ気分に…? 普段は子どもも楽しめる同施設が、夜になると20歳未満は入場禁止に、大人向けの町へと早変わりする『太秦江戸酒場』。京都の地酒や名店の食事に舌鼓を打ち、日本が誇る伝統芸能を楽しむことができる夜祭りだ。 日本酒飲み放題セット付き入場券であれば、入り口でお猪口が配られ、日本酒を自由に飲み比べ。「玉乃光」や「松井酒造」、「熊野酒造」など、京都の名だたる酒蔵が参加していて、それぞれの魅力を楽しむことができる。「鳥せゑ」や「沖よし」、「蜃氣楼」など、京都の飲食店も出店し、日本酒に合う肴がそろうほか、「するがや祇園下里」「甘党茶屋 梅園」の甘味も。 初めて開催された9年前は日本酒好きのためのイベントとして広まっていたが、回を重ねるごとに、20代・30代の女性が増加。お酒やグルメに加えて、没入感もポイントとなっている。映画村の演者、パフォーマーや出店者たちも着物姿、そして参加者を対象に着物レンタル(有料)も行われていて、着物姿の参加者も多く、江戸時代の京都の町にタイムスリップした気分に。 会場となる京の町を歩いていると、突如、殺陣が繰り広げられたり、東映俳優陣が勝負のひりひりとした緊張感を再現する「丁半BAR」(ほかに「浪人BAR」「大奥BAR」も)があったり、時代劇の1シーンに潜り込んだかのよう。当然、映えるスポットも多く、自身や風景を、写真や動画で撮影する人が多くSNSで拡散されて広まっていった。 今回は、「太秦江戸酒場、宵の紅葉狩」と題して、文化の日を祝し、異分野の文化人によるコラボーレションもお楽しみ。、華道家元池坊で華道を学ぶ「IKENOBOYS(イケノボーイズ)」による紅葉のいけばなパフォーマンスで舞台を彩って、能楽を上演。京都拠点に活躍する絵師ユニット「だるま商店」による浮世絵のライブペイントなど、普段なかなか体験することができない伝統芸能を楽しむことができる。 これまでは、開催当日を待たずにチケットが売りきれることが多かったので、今回もチケット購入はお早めに。11月2日・3日の18時~21時。料金は、入場券のみ7000円、日本酒飲み放題セット付き入場券10000円。 文/天野準子