「砂糖壺」で藤山扇治郎と洋あおいが親子役、扇治郎「純粋さを忘れずに頑張ります」
「11月松竹新喜劇公演」の取材会が、昨日9月30日に行われ、出演者の藤山扇治郎、渋谷天笑、曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎、ゲストの元OSK日本歌劇団男役トップスター・洋あおいがそれぞれ意気込みを述べた。 【画像】「11月松竹新喜劇公演」チラシ表(他2件) 「11月松竹新喜劇公演」では、一般投票で上演演目を決定する“松竹新喜劇演目総選挙”により、第1位を獲得した「人生双六」と、竹新喜劇の名作「砂糖壺」が披露される。 扇治郎は、「『砂糖壺』で演じる庄太郎は真面目なのはいいが不器用という点が僕と似ていると思いました。不器用な部分が自分にもありますし、そういう人間でも心根は優しい。この役は、母親への情愛や純粋さがなくてはいけないと思っています。そして、平成26年の『一姫二太郎三かぼちゃ』で姉弟役で共演した洋あおいさんと、今回、『砂糖壷』で親子役をやらせていただけるのがうれしいです。お客様に喜んでいただけるように純粋さを忘れずに頑張ります」とコメント。 「人生双六」で浜本啓一役を勤める天笑は「この作品は年齢を重ねるほどよくなる作品。僕も人生経験を経て、また新しい『人生双六』をお見せできるのではないかと思います」と語った。また、「人生双六」が松竹新喜劇にハマったきっかけだという一蝶は「前回は浜本啓一役を天笑さんとWキャストで演じたので今回は初日から千穐楽まで宇田信吉として生きていけるようにしっかり演じたいです」、「砂糖壺」で質屋の娘の睦子を演じるいろはは「娘役という感じではないので、また違った一面を見せられたらと思います。『人生双六』で演じる浜本啓一の奥さんは、浜本と宇田の再会を繋ぐキーパーソンのような役。しっかりと宇田を説得できるよう演じたいです」、桃太郎は「砂糖壺」と「人生双六」について、「善と悪の正反対の二役ですが、わかりやすく違いが見えるように演じられればと思います」とそれぞれ話した。 また、ゲストの洋は、「10年前に出演した『一姫二太郎三かぼちゃ』では、レビューで演じていた男役の癖を活かしたシーンも多くありましたが、今回は(『砂糖壺』での破天荒な母親役で)女性役が馴染んだと思っていただけるよう演じたいです。松竹新喜劇は祖母の時代からずっと手を引かれて観に来ておりまして、藤山寛美先生の作品が大好きでございました。そしてこのような形で私が初めて松竹新喜劇の舞台に立たせていただけることに感動と感激でいっぱいです」と心境を明かした。 公演は11月16日から24日まで、大阪・大阪松竹座にて。 ■ 11月松竹新喜劇公演 2024年11月16日(土)~2024年11月24日(日) 大阪府 大阪松竹座 □ スタッフ 「砂糖壺」 合作:茂林寺文福 / 舘直志 演出:わかぎゑふ 「人生双六」 合作:茂林寺文福 / 舘直志 演出:曽我廼家八十吉 □ 出演 「砂糖壺」 梅野洋子:洋あおい 梅野庄太郎:藤山扇治郎 睦子の兄康之:渋谷天笑 質屋の娘睦子:曽我廼家いろは 客 吉岡:曽我廼家一蝶 庄太郎の友人春樹:曽我廼家桃太郎 「人生双六」 宇田信吉:曽我廼家一蝶 浜本啓一:渋谷天笑 浜本の妻真砂子:曽我廼家いろは 駅の助役井本:藤山扇治郎 浮浪者マー公:曽我廼家桃太郎