「納税しているのに督促状が来た」熊本・阿蘇市波野支所の元職員が在職中に約53万円を着服 窓口で固定資産税などの着服繰り返したか
阿蘇市の波野支所に勤めていた職員の男性が、在職中に窓口で住民から支払われた固定資産税などの税金約53万円を着服していたことが分かった。阿蘇市は会見を開き、佐藤義興市長が陳謝した。 【画像】会見で陳謝した佐藤義興阿蘇市長
事件発覚の前に『一身上の都合』で退職
阿蘇市によると、2024年5月から9月にかけて、当時波野支所に勤務していた54歳の職員の男性が、波野支所の窓口で住民が納付した延べ17人分の固定資産税や国民健康保険税、住民税、計52万8000円を着服したということだ。 10月下旬に「納税しているにもかかわらず督促状が来た」と、市民から阿蘇市役所に連絡があり、市が調査を開始。 職員は、事件が発覚する前の9月末に「一身上の都合」として退職していたが、11月に阿蘇市が行った聞き取りに対して、着服を認めたということだ。
全額弁償するも阿蘇市は警察に被害届提出へ
佐藤義興阿蘇市長は「公金を着服したことが発覚しました。心から深くおわび申し上げます」と陳謝した。 阿蘇市によると、職員は複数の納期にわたる市税を狙って着服を繰り返していたとみられ、全額弁償している。阿蘇市は近く、阿蘇警察署に被害届を提出する方針だ。 また、管理監督責任として当時の上司だった波野支所の係長を戒告の懲戒処分。阿蘇市長と副市長については給与を減額する条例案を今議会に追加提案するとしている。 (テレビ熊本)
テレビ熊本
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