夫が健康診断で「要経過観察」でしたが、毎日「カップ麺」ばかり食べています。「節約になるから」と言っていますが、どうすれば良いでしょうか? お酒としょっぱいものが好きです…
夫婦で、お小遣い制で昼食代はそれぞれの小遣いから出しているけれど、夫は節約しようと毎日カップ麺ばかり食べていて、健康診断で「要経過観察」と出てしまったという人もいるかもしれません。実際カップラーメンは節約になっているのか、栄養面はどうなのかと疑問に思う人もいるでしょう。 そこで本記事ではカップ麺の食費面および栄養面について解説するとともに、「節約しながら塩分控えめの昼食にするにはどうしたらいいのか?」についても説明します。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
毎日カップ麺を食べたら節約になるの?
まず、カップラーメンが節約になるのかどうか確認していきましょう。大手食品メーカーの日清食品のカップヌードルを想定して値段を確認すると、日清のカップヌードルは1つ236円となっています。30日間3食カップヌードルを食べると仮定すると、236(円)×30(日)×3(食)=2万1240円となります。 2023年に総務省統計局が発表した「家計調査(家計収支編)」によると、2022年の2人以上世帯(平均世帯人員2.90人)の1ヶ月の食費は平均8万6554円で、1人当たり約3万円です。30日間3食とした場合、一食当たりの食費は約333円となるため、食事をカップラーメンにすれば節約になることが分かります。
カップラーメンは栄養的にはどうなの?
1日3食は極端にしても、毎日昼食をカップラーメンにした場合の栄養面はどうなのでしょうか。結論としては、栄養バランスが整っているとはいえません。特に気になるのはカップラーメンの塩分が多いという点です。 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所が発表した資料によると、カップラーメンは「食塩摂取源となっている食品のランキング(20歳以上)」で1位となっており、食塩摂取量が5.5グラムとなっています。 健康な成人の1日当たりの食塩摂取量の最大目安は、30~49歳の場合は男性で7.5グラム、女性が6.5グラムのため、カップラーメン以外に含まれる食塩量も考えると、1日の食事が食塩過多になる可能性が高くなります。 食塩を取りすぎると、高血圧症や脳卒中、心筋梗塞といった病気につながる可能性があります。カップラーメンを毎日昼食でとり続けることは重大な病気を引き起こしかねないことを押さえておいたほうがよいでしょう。