【突風】「地震みたいな感じ」浜松市で屋根や車など吹き飛ばされる被害多発…県内引き続き大雨注意(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
浜松市中央区。上空から見ると屋根が吹き飛びブルーシートをかけるなど慌ただしく作業する人の姿が。広範囲にわたり屋根瓦が散乱し、ビニールハウスが吹き飛んでいるところも。 (被害にあった住民) 「音がゴーッと南から来たのでふいっと見たら前はガーガー言って瓦からいろいろ渦になって飛んでるすごいなと思ったもう一瞬通って見たらもうこれ跡形もなくそこらじゅう被害」 3日 午後5時過ぎ、浜松市を襲った突風。その理由とは…。 静岡県内には、3日から4日にかけて、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となり、各地で激しい雨が降りました。特に、浜松市には、3日 午後5時過ぎから発達した雨雲が流れ込んだ影響で、局地的に大雨となりました。そして、突風が発生し屋根や車が吹き飛ばされる被害が多発。浜松市によりますと、この突風被害により、物的被害が15件。中央区湖東町では、12歳の男の子が割れたガラスによって足をけがしました。 被害地点を地図上で見ると、東名高速浜松西IC付近から北へ約5キロの範囲で一直線に被害が集中しているのがわかります。3日 夜、被害現場を取材すると…。 (西尾 拓哉 記者) 「突風の影響でしょうか、こちらの建物は壁が大破し一部が道路上に落ちてしまっています」 雨が降る中、駐車場に止めてあった車の窓ガラスは割れ道路には屋根瓦が散乱。中には、後ろのドアが完全割れ内部が丸見えな車もあり威力の大きさを物語っています。当時の状況について住民は…。 (住民 ) 「洗濯機が回ったような感じの振動と音な感じ」「玄関の近くにいたので、この玄関の音とか風の音とかが洗濯機みたいな感じで」 (住民 ) 「地震みたいな感じで家が揺れて、風も結構吹いてたのですごい風だなと思って窓の外を見たら電線に金属のものがぶらさがっていた」 地震が起きたかのような音の大きさに、怖さをおぼえたというのです。一夜明け、曇り空の中、さらに被害状況が明らかに。被害を受けた建物の破片を片づける人の姿も…。浜松市中央区西丘町では…。 (西尾 拓哉 記者) 「こちらの建物では窓や壁が吹き飛ばされ、周辺にがれきが散乱しています」 瓦屋根は崩れ隣にある畑には、突風によって他から吹き飛ばされてきたフェンスが散乱していました。このお宅では、倉庫の中に止めてあった車にも被害があったそうで…。 (突風被害にあった住民) 「シャッターもめくり上がってこういう状態」「はじめはひょうが降ってきたみたいな形で家の中にいたが、バラバラという感じから砂嵐のみたいなバサバサバサとなって、荒く降りつけるような時間的には1、2分」 一方、すぐ隣の湖東町では、車が玄関先まで吹き飛ばされていました。 (突風被害にあった住民) Q.自宅の屋根も飛ばされた? 「中がびっしょり」「生まれて80年で初めて、なんていうか言葉にならない。こんなになったことはない」 このお宅のビニールハウスは、200メートルほど飛ばされてしまったといいます。 (突風被害にあった住民) 「2階の窓からみたら何もなくて、びっくりした」 一連の突風災害を受け、気象庁は、4日、機動調査班を現地に派遣。8人の調査員が、浜松市の職員とともに被害のあった住宅などを回り、当時の状況の聞き取りや撮影を行いました。 (静岡地方気象台 上清 直隆 次長) 「竜巻かダウンバーストかということが考えられるが、今のところ竜巻を示唆する情報は得れていない」「南から北に向かって現象が移動したと示唆されている」 気象庁は、この地域に風速53メートル以上の猛烈な風が吹いたとみて今回の突風の原因を詳しく調べています。