買い物客でにぎわう「かごしま屋」＝３１日、大阪市

　ＪＲ大阪駅西口の商業施設「ＫＩＴＴＥ（キッテ）大阪」が３１日、開業した。全国各地のアンテナショップが集積しており、鹿児島県商工会議所連合会運営の「かごしま屋」も一画にオープン。県産品の魅力を発信し、販路の拡大と地域活性化を図る。 【写真】〈別カット〉買い物客でにぎわう「かごしま屋」＝３１日、大阪市

　同連合会が手がけるアンテナショップは初めて。かごしま屋はキッテ２階フロアに入居し、売り場面積は約７９平方メートル。大島紬で作るのれんと桜島の映像が目印で、お茶や焼酎、かつお節など県内９８社５４９点の逸品を並べる。 　初日はオープニングイベントとして、さつま揚げの試食や焼酎の試飲、キンカンとチョコレートを使った焼き菓子などを配布。かるかんを買った兵庫県西宮市の公務員森本菜穂さん（４２）は「おいしかったら、次は違う特産品を買ってみたい」と笑顔を見せた。 　同店責任者の渕本逸雄・鹿児島商工会議所特別相談役（７９）＝南海食品会長＝は「予想より多い集客だが、あくまで初日。鹿児島は商売が下手とよく言われるが、出店を機にアピールを続けて、この熱気を継続させたい」と話した。 　ＫＩＴＴＥ大阪は、旧大阪中央郵便局跡地を再開発した「ＪＰタワー大阪」の地下１階～地上６階に入り全１１４店舗。ＪＲ西日本の新駅ビル「イノゲート大阪」も同時オープンした。