利上げ停止期待剥落も「投資家のリスク選好」が衰えぬワケ
2月に入りアメリカの強い経済指標から、投資家の楽観的な予想は覆されつつあるが、アメリカ株式市場の下げは極めて限定的（写真：gandhi／PIXTA）
昨年来の相場展開には、極めて奇異な特徴が見られる。欧米諸国による急激な利上げやそれによって引き起こされうる景気後退への懸念があるにもかかわらずに、リスク資産への資金流入が一向に衰えていないということだ。通常、金利の上昇も、景気後退懸念も、リスク資産にとっては大きなダメージになるはずのものである。
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田渕 直也
