ORC ROOKIE GR86 Future FR concept、スーパー耐久第7戦富士から排気規制に対応した技術投入
11月16日、トヨタ自動車はENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEのST-Qクラスに参戦する車両の改善点を発表した。佐々木栄輔/坪井翔/大嶋和也/豊田大輔の4人がドライブするORC ROOKIE GR86 Future FR conceptは、今回車名が変更されているが、その車名変更に繋がる新たな取り組みが進められている。 ORC ROOKIE Racingが2022年から投入し、カーボンニュートラル燃料の課題発見、さらに次期GR86に向けた開発を続けてきたORC ROOKIE GR86 CNF Concept。2024年からは、さらなる次期型の検討に向け1.6リッターターボエンジンの搭載や新型ミッション、低重心化や前後重量配分の改善、ボディ剛性アップ、ダウンフォース強化などに取り組んできた。 そのパワフルさから、スーパー耐久では従来型のGR86が参戦するST-4を上回るパフォーマンスをみせてきたが、今回の第7戦富士から、車名が『ORC ROOKIE GR86 Future FR concept』に改められた。 車体面ではこれまでの改善に加え、スポーツカーらしい軽快なシフトフィーリングと、サーキットでのミスシフト低減を狙いマニュアルミッションを改良。またリヤのサスペンションジオメトリを変更した。そして車名変更の理由となったのが、エンジンの排気規制に対応した技術の投入だ。 今回のORC ROOKIE GR86 Future FR conceptは、将来の規制を見越し、厳しい条件下でのエンジン開発に取り組むことになった。そのため、今回から1.6リッターターボエンジンを使用することは変わらないものの、ハイオク燃料を使用しており、そのため『CNF』という車名ではなくなっている。 なおドライバーたちによれば、規制への対応を行ったことでパワーは下がっており、ST-4並みのスピードになっているという。 [オートスポーツweb 2024年11月16日]