「タケちゃん」に冷静な状況判断求める 野田聖子氏ら 岐阜県知事選の舞台裏
江崎氏で一本化
複数の関係者によると、県連幹部が複数回にわたって世論調査を実施していた。10月上旬の調査では、衆院岐阜1~3区では江崎氏が大差で優勢、4区では渡辺氏が勝利、5区はほぼ互角。江崎氏が先行し、渡辺氏が追いかける結果を受け、県連内で江崎氏への一本化を求める意見が強まっていた。 渡辺氏が8月に県内市町村長の大半から出馬要請を受けたにもかかわらず、出馬表明が10月まで遅れたことも、「優柔不断だ」(首長)と渡辺氏への不信感を募らせた。自民から推薦が得られない場合も「当然出馬する」と断言していた江崎氏へ支持が集まった。 渡辺氏を支援した県連関係者は「準備不足だった」と振り返り、「ノーサイドでしこりが残らないようにしてもらいたい」と願った。
共産は和田氏を推薦
共産党県委員会などで構成する市民団体「県民が主人公の岐阜県政をつくる会」は16日、産業カウンセラーの和田玲子氏(64)の擁立を発表した。共産が推薦する。 各党が江崎氏に相乗りする構図について「県民の声が本当に届いているのか。オール与党体制で、仕方がないと諦めている県民もたくさんいるのではないか」と批判した。