来季、プリンスリーグ関東2部昇格 復権に向けたジェフ千葉U-18の確かな胎動
12月18日、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2023プリンスリーグ関東2部 プレーオフ(参入戦)の決定戦が茨城県の卜伝の郷運動公園で行われた。 【フォトギャラリー】プリンスリーグ関東プレーオフ決定戦 【フォトギャラリー】プリンスリーグ関東プレーオフ決定戦 12月18日に行われた12月18日、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2023プリンスリーグ関東2部 プレーオフ(参入戦)参入決定戦。成立学園とジェフ千葉U‐18(以下・千葉U-18)との試合は2-1、千葉U-18優勢で迎えた後半アディショナルタイム。 残り4分の表示がされたとき、響くスタンドから「WIN BY All」のコール。粘れ。守れ。押しきれ。頑張れ。強い願いがこめられた。 そしてタイムアップ。あるものは両腕を突き上げ、喜び、あるものは両ひざをつき、悔しがる。歓喜と落胆のコントラストが出た瞬間だった。 勝った千葉U-18。4年前の2019年、参入決定戦に進出したものの、昌平(埼玉)に3-0で敗れ、ひとつ及ばず、昇格を逃した。それだけに喜びはひとしおだ。 「1年のときからプリンスリーグにいくためだけに頑張ってきた。自分の代で決められてよかった」とFW7脇之園拓海。自身高校最後の試合。前半17分、コーナーキックからヘディングシュートを決める先制点をあげた。 そして主将DF4谷田壮志朗は「本当はもっとボールを持つのがジェフのサッカー。たとえ自分たちのサッカーが出来なくても勝負にこだわった。勝つためにと守備を固めた。一番は1枚じゃなく、2枚、3枚で対応できたのがよかった」と守備の良さを勝因にあげた。 千葉U-18は成立学園MF7佐藤漣のスピードとMF10外山朔也の足元に散々、攻めこまれ、本来のサッカーをさせてくれなかった。しかし谷田の言うように割り切った戦い方が功を奏した。来季トップ昇格に内定している谷田にとってこの経験は今後に生かされるはずだ。 そして目を引いたのが2点目となる決勝点を挙げたFW39榁木絆生(むろき・いお)。聞けば、1年生というから驚く。 「1年生だからこそ、ほかの1年生の気持ちを背負いながら、絶対に結果を残してやるという気持ちだった。その部分で結果を残せたのは良かったし、来年にむけてもよかった」とFW榁木。