【沖縄料理レシピ】うま味たっぷりイカ墨の汁物「いかすみ汁」 のぼせを下げる作用がある
沖縄でおなじみの家庭料理や行事料理を、もっとおいしく作りたい! 琉球料理を長年教えてきた松本料理学院(那覇市)の講師の皆さんに、自宅でおいしく作るための基本のレシピと押さえておきたいコツあれこれ(ありんくりん)を教えてもらいます。沖縄食材や調理方法の解説もあわせてチェックしてみて!
イカの墨(クリ)を使った、うま味たっぷりの汁物「いかすみ汁」を紹介します。沖縄ではサギグスイ(のぼせなどを下げる薬)と言われています。イカの墨を入れたら煮過ぎないように!(松本料理学院講師・名嘉裕子)
【材料(5人分)調理目安時間約50分】
白イカ………………………500g 豚肉(肩ロース)…………200g ニガナ………………………1束(200g) カツオだし…………………7カップ 塩……………………………少々 イカの墨……………………適量
作り方
1 イカの背の中央(甲の中央)に切り込みを入れて甲を抜き取り、墨袋をつぶさないようにわたを取り出して洗う=写真。
2 イカの薄皮をはいで取り、繊維に逆らって6センチ長さの1.5センチ幅に切る。ゲソも6センチ長さに切りそろえる=写真。
3 豚肉はひと口大の薄切りにする。 4 ニガナは葉と茎の部分を切り分けて、2つに切る。
5 鍋にニガナを敷き、その上にイカ、豚肉を重ね、分量のだしを入れて火にかける。沸騰するまでは強火にしてあくを取り、後は弱火にして30~40分くらい煮込む=写真。
6 軟らかくなったら、塩とイカの墨を入れて全体に混ぜて仕上げる=写真。
料理を作ってくれたのはこちら
「松本料理学院」は、1969年に那覇市に開校した、沖縄伝統の琉球料理が学べる料理学院です。学院長は松本嘉代子先生。「食は命の薬(ヌチグスイ)」との考えが息づく伝統的な琉球料理のレシピと味覚の伝承に、長年力を注いでいます。料理教室は、松本先生らが講師を務める「琉球料理科」、家庭料理が学べる「食のいろは科」、来客向け料理をつくる「おもてなし科」の三つ。遠方の方も参加できるオンラインワークショップも準備中です。 隣接するカフェ「琉球styleまつもと」では朝ごはんとランチで、琉球料理や沖縄の旬の食材を使った日替わりメニューが味わえます。
問い合わせ
松本料理学院 沖縄県那覇市泉崎1-9-13 電話=098-861-0763 琉球styleまつもと 電話=098-917-2841 ホームページ https://matsumoto-ryorigakuin.okinawa/