巨大ウサギわらアート出現 5・45メートル、鈴鹿の地域住民ら制作 三重
【鈴鹿】三重県鈴鹿市深溝町の深溝ライスセンター敷地内にこのほど、ウサギを模した巨大なわらアート1体が登場し、連日訪れた見物客でにぎわっている。夜間はライトアップし、令和7年3月末ごろまで展示する。 5年前から地元の深伊沢地域づくり協議会(市川義行会長)が地域づくりの一環として、毎年テーマを変えて取り組んでいる。 ウサギ像は高さ約5・45メートルの大きさ。「かわいらしいウサギで癒やされてほしい」と地元の市立鈴西小6年、潜道月乃さんが発案したデザインを元に図面を作り、地域住民延べ436人が約2カ月半かけて完成させた。使ったわらは2・3アール分。本体の側面から内部に入り、骨組みを見学することもできる。 参加者の一人、舘宣一さん(75)=同市深溝町=は「耳が倒れないよう何度も補強したり、口元の表情をどうやって出すかなど、細部までいろいろ工夫した」と話した。 県外からの見物客も多く、SNS(交流サイト)を通じて山口や横浜など遠方からの訪問もあるという。 25日もにぎわっており、妻と2人で来たという亀山市御幸町の小林研二さん(74)は「地域の人たちが協力して、一つのものを作り上げるのは大変なこと。感心しながら毎年楽しみにしている」と話していた。