中国発のショートアニメがSNSで流行中 イキったライオンをニワトリが圧倒する“格付け“動画
エンタメ業界にはさまざまなトレンドがありますが、今も昔も変わらぬ人気を保っている普遍的なコンテンツがあります。 【画像】ニワトリにボコボコにされるライオンを見る 例えば「格付け」とか。人は何かと自分や他人を比べたがってしまう生き物。テレビ朝日の「芸能人格付けチェック」を筆頭に、テレビでもSNSでも格付けは人気を保ち続けています。 そんな中、Xではここ数日、地下鉄で暴れるチンピラを後からやってきた人が圧倒する様子を描いたアニメに載せ、さまざまなものの格を表現する「格付けミーム」が人気を集めています。 この記事では、このミームの元ネタや似たミームなどを紹介していきます。
元ネタは2020年に投稿されたbilibiliの激バズ動画
「格付けミーム」の元ネタは、擬人化した動物のアニメを制作する中国のクリエイター・星有野さんの作品「小老弟,哥们混街溜子时候你还没出生呢」です。 元の動画は2020年8月にbilibili動画へ投稿され、現在までに2204万回再生されています。2023年にはYouTubeにも投稿。こちらは17万回再生されています。 動画は、地下鉄に乗ってきたライオンとドーベルマンがウサギの女の子に絡む場面から始まります。 女の子の彼氏がライオンを振り払うと、逆上したライオンが暴れ出し、車内は騒ぎに。 スマホで『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』と思わしきゲームをプレイしていたニワトリは、騒ぎが原因?で敗北。 怒ったニワトリはライオンとドーベルマンを一蹴。タバコを奪い取り、圧倒的な力を見せつけます。 「格付けミーム」では、イキリ散らかすライオンたちや見ているだけで何もできない乗客、強大なニワトリの立場にプロ野球の球団や地域などを当てはめ、それぞれの格が表現されています。
2021年には700万再生を超える「格付けミーム」も登場
星有野さんのアニメがミームとして使われた例は、2021年4月から存在しています。 ゲーム『Apex Legends』の動画を投稿する杏チャンネルさんが投稿した動画「APEX 格付け」は、現在までに771万回以上再生。 動画には、最強のニワトリ役にあてがわれた、e-Sportsチーム・Crazy Raccoonの『Apex Legends』部門に所属するRasさんもコメントを残しており、多数の反響を集めています。 また、この動画は直近で流行っている「格付けミーム」とは違い、後日談として、改心したライオンがニワトリ(Rasさん)と共に横暴な開発へと立ち向かう姿が描かれています。 この後半部分は、星有野さんの他の作品の場面を引用したもの。 星有野さんは、YouTubeだけでも500本近くの動画を投稿。ライオンは他の作品でも、新しいスマホを大事にしすぎて赤ちゃんのように世話したりと、かなりコミカルなキャラクターとして描かれています。
海外でも多数の類似形式のミームが流行
この格付け形式のミームには、現在流行っている以外にもいくつかの類型があります。 他で多く使用されているのが、ニュージーランドのインフルエンサー・Torrell Tafaさんの動画。 人を押し除けて歩いていた男が、自分よりもガタイのいい男に遭遇した瞬間、隠れたりそそくさと道を譲ったりするという内容で、複数のパターンが投稿されています。 こちらは海外での使用例が多く、アメリカのWWEで活躍するレスラー・ASUKAさんなどがこの動画を使用した格付け動画を投稿しています。 ※記事初出時、一部表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
小林優介